実は昨年末からCyclingのプロジェクトページでWaveDNA社のLiquid Rhythmを知り使っており秋にDirigentから国内発売となりました。
Liquid Rhythmは簡単に言うとLiquid(液体の,流れるような,流動性の) という言葉の通り、液体の様に流動的に即興的に複雑なリズムを作成する事が出来るソフトウェア です。
特にまだ初心者で「MIDIのドラムの打ち込みが簡単な4つ打ちは出来るけどドラムンベースやもっと凝ったリズムを作ってみたいけどどうすればいいかわからない。。」という方には最適なソフトだと思います。
Liquid Rhythmはスタンドアローン 、Plug-In(AU/VST/RTAS) として使用しLive、LogicXやProToolsなどのDAWでも使用する事が出来ますが、Max生まれのソフトウェア なので、インストーラでインストール時にPlug-In以外にLiquid Rhythm用のMaxForLiveデバイス(LiquidRhythm.amxd)が インストールされます。
Max生まれなので明らかにMaxForLiveが使えるAbleton Liveと使うと、
相性がいい事が想像出来るかと思いますが今回は動画で、
Live内でPlug-Inとしての使い方や利点 と
Ableton Live + Push + MaxForLiveデバイスとしての使い方や利点 を
かなり丁寧に説明した動画を作成しました。
日本全国のAbleton Loverの為に丁寧に作りすぎて40分の長さになってしまいましたが、Live+Push+ Liquid Rhythmのアドバンテージが理解できLiveでの作業がもっと楽しくなり、Pushと同じくらいの革命的なソフトウェアである事を理解できるので是非長くて恐縮ですがフルスクリーンで見てみてください。
(約1週間睡眠時間を削って作成したので体調を崩しましたw )
Ableton Live+Pushユーザーこそ使うべきLiquid Rhythmのチュートリアル from Atsushi Nakayama on Vimeo .
► まとめ
【Liquid Rhythmで今回発見した面白い点】
Surprise Meボタン
BeatForm SequencerとMolecule Toolsには”Surprise Me!(=驚かせて!) “というボタンがありそこを押すと予想外のビートが生成されます!
【DAWでプラグインとして使う場合の特徴】
DAWのプラグインとして Liquid Rhythmを使う場合はLiquid Rhythm のAudioUnit/VSTプラグインをインサートすると Liquid Rhythmが自動的に起動
ドラムキットはLiquid Rhythm内臓のドラムキットが使えて、作ったパターンはDAWと一緒に保存される。
【Ableton LiveでMaxForLiveデバイスとして場合の特徴】
Liquid Rhythm用のMaxForLiveデバイス “LiquidRhythm.amxd”をロードすると Plug-inと同様に自動起動
先ほど書いたようにLiquid RhythmはMax生まれのソフトウェアなので、当然MaxForLive&Ableton Liveととても相性が良い!
Liquid RhythmをMax For Liveデバイスとして使うとLiveのMIDI ClipがLiquid Rhythmと同期してリズムを作成 でき、好きな音色のDrum Rackを使え 、さらにエフェクトやDrum Rackのそれぞれのドラムパーツのパラメーターなどもリアルタイムやオートメーション出来る 。また他社製のBatteryやBFDはDrumRack化して置く事で簡単に使う事もできる(こちらの記事を参照 )
PushがMaxからHackableな為に PushからLiquid Rhythmを自由にコントロール出来て即興演奏が可能!
► 今回の感想
昨年末から使い出したWaveDNAのLiquid Rhythmは、まさにこれはAbletonLive9ユーザーが使うべきソフト だと思いました。
Live 9のMax For Liveデバイスとして使用した場合のPushからリズムをコントロール出来る楽しさを知るともう他社のDAWは使わなくてもいいとさえ思ってしまいます!
ということで僕は圧倒的にLiquid RhythmはAbleton Live + Pushと同時に使用するのがもっともLiquid Rhythmのアドバンテージを得られる と感じました。
さてLiquid RhythmのLiquidとはつまり液体ですね、液体と言えば水!
水と言えばブルースリーの「Be water my friend(友よ水になりなさい)」
という言葉を僕はこのソフトを使っていて思い出しました。
Empty your mind.
心を空にするんだ。 Be formless, Shapeless, like water.
形を捨てて水のように If you put water into a cup, it becomes the cup.
水をカップに注げは、水はカップとなり You put water into a bottle and it becomes the bottle.
水をビンに注げば、水はビンとなる You put it in a teapot it becomes the teapot.
そして急須に入れれば急須になる Now, water can flow or it can crash. Be water my friend.
水は流れる事も砕く事もできる 友よ 水になるんだ
つまり水のように柔軟になる事によって人は限界を超えられる とブルースリーは 説いています。この文章に世界的に共感している方が多くいてこのマッシュアップ動画はとても人気です。
武道家など様々な肩書きを持ち、ジークンドーを創始した事で有名ですが、
ジークンドーは決まった型を持たず、その場の状況に応じて柔軟に効果的で最大の打撃を与える武術であり哲学ですが、これはライブパフォーマンスやDJにおいても、人生においても重要な考えだと僕は思います。
つまりこのLiquid Rhythmを修行して使いこなしAbleton Liveのプロジェクトを上手く組めば、ブルースリーの様に柔軟にリズムでジークンドーをするかのごとくオーディエンスの反応に合わせてリアルタイムに変えて即興演奏ができる無限のポテンシャルを僕は感じました。
実際にLiquid Rhythmを PushなどのLiquid Rhythm対応のハードウェアで 修行をして達人になるとこのDJ Shineさん の様な事があなたもできるかもしれません。
DJ Shine’s Live Performance With Liquid Rhythm and Ableton Live:
またDirigentさんがLiquid Rhythmの記事もとても勉強になっておすすめ です。
MIDIAだった頃にemagicの時のLogicの紙のバインダーのマニュアルに様々なTip&Tricksが載っていて製品に対する愛が感じられてとても好感を持ってましたが、今も取り扱い製品の記事を頻繁に更新しているようで素晴らしいと思います。
このLiquid Rhythmは触れば触るほど新たな発見があり他にもWaveDNAのBlogを読むともっと面白い使い方がありそうなので発見次第ブログなどで書こうと思います。
※補足 ブリースリーとは
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