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2010年代の音楽制作などにインパクトを与えたモノ達

※あけましておめでとうございます。年末に書いたんですかポストしわすれてましたw

誕生日が12月12日ということもあって、毎年年末のまとめ記事を書くのが恒例になっておりますが、今年は2019年、つまり2010年代が終了するので、今年は少し趣を変えてみたいと思います。

2010年代に音楽制作に革新をもたらしたハードウェア、ソフトウェア、プロトコルなどの アンケート をGoogleフォームを使って取りました。

アンケートにお答え頂いた皆様ありがとうございました!
アンケート結果をグラフにしてみました。

2010s matome numbers

アンケートには各社DAW(ProTools,Cubase,Logic Pro X, DP)も選択肢としてあったのですが、Ableton Live, Bitwig Studio, FL Studio がアンケート結果に残りました。

モジュラーシンセやライブコーディング、PythonRaspberry PiPi Sound , ArduinoMozziSuperColliderも思ってたよりも伸びました。

全てについて書くと大変なので外せないものをピックアップして以下に書きます。


Ableton Push(2013) & Push2(2015)

Ableton PushはAKAIとの共同開発で2013にAbleton Live 9をハードウェアの様にコントロール出来るコントローラーとしてリリースされ、流石にAKAIと共同開発しただけあってMPCシリーズのNote Repeatボタンもあります。

Ableton Liveはそのままでも楽器に近いDAWですが、Pushに慣れればコンピューターの画面をみなくてもAbleton Liveをさらに楽器らしく使う事ができ、革命をもたらしました。

2015年にはディスプレイがOLEDになり内蔵デバイスの状態がアイコンで表示されたり、Mixボタンでミキシングまで視覚的にわかりやすくなりました。

使った事がある方ならばもはやPushを使わない生活なんてもはやあり得ないと思うはずです。


Ableton Live Suite

​2013年のAbleton Live 9、2017年のAbleton Live 10とリリースされ、とても一言では語り尽くせない魅力が沢山あります。

現在僕はAbleton Live Suite 10 suiteをPush 2と共に使っておりますが、常にAbleton Liveは起動していて生活の一部になってしまいました。

9から10にアップグレードすればわかりますが、もう9には戻れませんw

またKORG electribe 2GadgetPatterning 2など幾つかのiOSアプリケーションやelectribe 2はAbleton Live Projectとしてファイルを書き出す事も出来きるのはかなり便利で特にハードウェアのelectribe 2がハードなのにAbleton Live ProjectファイルとしてSDカードに書き出して保存できるのを発表時に知ったときは腰が抜ける程びっくりしました。


Ableton Link

一昔前なら複数代のMacなどをネットワーク経由で同期したりするのにMacだとAudio MIDI 設定で出来なくもなかったんですが、実際に試した事がある方ならわかると思いますがタイミングのズレが使い物にならないレベルでした。

MIDI Network Setup and MIDI Studio and Audio Devices

KORGから登場したWIST (Wireless Sync-Start Technology) が解決するかとも思ったのですが、対応するアプリケーションが少なく普及したとは言えなかった状況でした。

その後、Abletonから Ableton Linkが登場し上記の方法に比べて簡単にBPMを同期できます。

macOS/Windows、iOS/ AndroidやHardwareのAbleton Link対応のアプリケーションがどんどんと増えています。

僕自身もAbleton User Group Tokyoの言い出しっぺな義務感からかAbleton Link対応のiOSアプリケーションを沢山購入し複数代のiPad Proにインストールしております。笑

僕はAbleton LiveとReason/Reaktor/Bitwig、Ableton LiveとiOS、Ableton Link対応のiOSアプリケーションをインストールした複数代のiPad Proで同期したり様々な使い方をしています。

また昨年に2013年から始めたAbleton User Group Tokyoの5周年記念で、様々な音楽のバックグラウンドがある方々を集めて3〜4人毎にグループに分けて、それぞれ得意な楽器(ギター、ベース、ドラム、シンセ)を担当してAbleton Link対応アプリケーションを使ってセッションを行うというコンセプトの「 Link ∞ 」を行い、小規模ではありましたがとても有意義な時間を参加者は過ごしいい刺激になったと思います。
(今年は僕も含めて関係者が多忙につき実現できませんでした。申し訳ありません。)

昨年の「Link ∞」を思い返してみてあらためて思ったのは、
KORGのGadgetはAbleton Link対応のアプリケーションの中でもスイスのアーミナイフの様な万能なアプリケーションだという事と、

音楽は知識だけではなく経験こそが重要であるという事、つまりスタジオでギター、ベース、ドラムなどでバンドを組んで、他のメンバーのリフに合わせて「そう来たかじゃあこういう音を加えよう」という音を言語として話せるジャム経験があればかなり楽しい時間が過ごせますし、ある程度曲になってきますが、

打ち込みオンリーでやって来て、友人などと「音楽を使って会話できる」経験がないと、例えて言うなら楽器屋さんでヘッドフォン無しで色んな人が好き勝手に鳴らしてるカオスの状態でカオス過ぎてストレスになるので、まとめ役というか指揮者にあたる人がいないと形にするのに時間がかかると思います。


モジュラーシンセサイザーの新たな時代

僕は工学部制御工学科に通いながらバンド活動で三軒茶屋 ヘブンスドアを中心に羅根裏、渋谷 Cyclone、高円寺2万ボルトなどのライブや曲作りが忙しい90年代後半にアナログシンセサイザーを自作したいと思ったのですが、当時は今みたいに「達人と作る アナログシンセサイザー自作入門」などの素晴らしい良書も無かったので国会図書館で大昔ブームだった頃の書籍を当時の彼女も使ってローテーション組んでコピーしたりもしました。

ファーストシンセサイザーが再ブレイクする前のMS-20なので当時からMOTM、ModcamやMoog Modularや孫の代まで使えるBuchlaやsergeの存在は知ってましたが、学生にはとても手が出る値段ではありませんでした。

モジュラーシンセといっても音楽仲間には通じない状況でもありました。

そして何より重くて機能のわりにはパネルも大きかったんですが、ドイツのDoepferがユーロラック規格(Eurorack format)を提唱して以降、じわじわと盛り上がり始め2010年代はかなり盛り上がり、DCカップリングのAUDIO I/Fを使ってDAWからCV制御したりも今ならではの使い方だと思います。

Ableton CV Tools

今日のモジュラーシンセサイザーの再燃について詳しくは「 I dream of wires 」を見ればわかると思います。
(少し前までNetflixで観れたんですが、2019.12月現在は見れない様です。)
DVDもしくは日本語の字幕がありませんがVimeoで購入してみる事が出来ます。

https://vimeo.com/ondemand/idreamofwires

またVCV RackSoftube ModularCherry Audio Voltage Modularなど、Mac/Windowsなどで動作するソフトウェア版のモジュラーシンセも出始めており、「ハードウェア版のモジュラーシンセを始めるにはお金がないけど、どんなものだろう?」という疑問を持ってる方にはいいと思います。

とくにVCV RackはWindows/mac/Linuxで動作しオープンソースなのでプログラミングができる方は自分自身でモジュールを開発したり、VCV rackのサイトで開発したモジュールを無料/有料で配布したりも出来たり、VCV-BridgeというAudioUnit/VSTプラグインでVCV RackとDAW連携して使える様に出来たり、HOSTというモジュールでVCV Rackソフトウェア内でVSTプラグインが使える様にもなり、目まぐるしく進化しています。

DAWと共に使うにはパワフルなコンピューターが必要ですが、僕としてはVCV専用機を作ったり、ハードウェアの以下のYouTube動画の様にハードウェアのモジュラーシンセと組みわせせるも面白いと思います。


Love Cording

もしかしたらまだ知らない人もいるかもしれませんが、ここ3〜4年はライブコーディングというリアルタイムでプログラミングしながら音楽を演奏するのが盛り上がっております。

ここでいうライブコーディングは音楽や映像に特化したライブコーディングなので「そんなものは昔からあった」という音の出ないライブコーディングを取り上げてイチャモンつける老人はあっちに行ってくださいw

Toplap : ライブコーディングの総本山的なサイト

https://toplap.org/

全てをあげるとキリがないのでTidalcyclesとSonic Piだけ紹介します。

  – Tidalcycles

tidalcyclesはかなり初期の頃から使っていますが、僕はTidalcyclesを独学したおかげでやっとSupercolliderにも慣れてきました。
なんだかんだ独学が一番!
もしかしたらそこらの遊んでる大学生より勉強してるかもしれませんw

https://tidalcycles.org/

  • Sonic Pi

こちらもサウンドエンジンはSupercolliderなのでとても音が良く、Windows/macOS/Raspberry Piで楽しめます。
名前にPiが付く通りRaspberry Piにプリインストールされてます。

https://sonic-pi.net/

TidalcyclesもSonic Piも無料で楽しめるので公式サイトやYouTubeなどをみて見よう見真似で挑戦してみる事をオススメします。


MPC LIVE、MPC XやForceなどスタンドアローンで製作できる電子楽器が再登場

今年はAbleton Live&Push, Logic Pro Xももちろん使っていましたが、片瀬小中学校から親友で中2の時に僕に「アッチこれ聴いて!」とOzzy Osbourne Miracle Manをウォークマンで聴かせてもらい名曲を聴いた時に背中に電撃が走り、その後でMetallicaのRide The Lightningを聴かせてくれたメタルの戦友が地元に帰ってきてジャンルは違えどいまだに音楽を続け、僕はelektron DigitaktAnalog Rhythm mk2、彼はDigitaktOctatrack MKII をお互いに教えあったり、我が家のKRK Rokit 6でまだ防音工事をしてないので昼間に爆音でelektronのそれらのハードや今僕が作ってる曲や既にリリースしたけどマスタリングしなおしたい曲を聴かせたり、iPhoneのなんとかというライブ配信ツールで我がエレクト浪人H.Qでラップをしながら生放送をしたりと色々と刺激になりました。
もう何年も孤独過ぎて本当に辛かったので友人が遊びに来てくれるのはとても嬉しく、音楽的にも刺激になりました。

生放送している最中にAbleton Live&Pushで作ってる最中のプロジェクトのロード時間が長くて、改めてハードウェアの良さを再認識し、MPC 60 Mk2や最近のAKAIのMPC LiveMPC XAKAI ForceRolandのMC-707などスタンドアローンで完結するハードも2010年代後半はかなり熱かったと思います。

AKAI Force

Roland MC-707


MPE(MIDI Polyphonic Expression)

僕はV-Synth GTの鍵盤でAftertouchの可能性を初めて知って以来、ベロシティのみの鍵盤は全く欲しくなくなりました。
Aftertouchのアサイン次第でもかなり面白い事が出来るんですが、MPEは正式のMMA (MIDI Manufacturers Association) が承認したMIDI仕様になる前は記憶が確かならば「Multidimensional Polyphonic Expression」という名前で僕的にはこちらの方が分かりやすいんですが、要するにこれまでの鍵盤と違って以下の5つの表現ができる規格で確かキーボディストもギタリストみたいに自由自在で縦横無尽に演奏を表現したい事からRoli社や尊敬する天才でかつてMPCシリーズをAKAIと共同開発したRogerLinnさん、Keith McMillenさんが議論して作られた規格です。

5D
– Strike(On velocity)
– Glide(横に滑らせる、Pitch Bend)
– Slide(弾きながら手を前に滑らせる)
– Press(aftertouch)
– Lift(鍵盤を話す強さ、Release Velocity)

Media IntegrationさんのMPEの日本語の説明がわかりやすいかもしれません。

対応するハードウェアなどはどんどんと増えており、Roli社の傘下になったFxpansionのStrobe 2やCypher 2などは僕もRoliのSeaboard Blockと共によく使っています。

Cypher 2は以前にレビューを書いたのでよかったら参考にしてみてください。

Roliの製品を少し紹介

Roger Linn DesignのLinnstrumentなど色々とあるのですが、持っていないので僕が使ってるRoliの製品をざっくりと紹介します。

Roliの製品ではSeaboard RiseシリーズとBlockシリーズのSeaboard Block、ソフトウェアでカスタマイズ可能なLightpad BlockなどでMPE対応ソフトでこれまで出来なかった圧倒的な表現力が可能です。

僕はBlockシリーズのSongmaker KitをメインのMacでもiPad Pro、iRig Pro DUO、ヘッドフォン、電池で動く電子楽器を持って近所の芝生がいい感じの公園や暖かい日の弁天橋の近くで弾いたりしてました。
USB-Cケーブルで充電してして使い、普通の鍵盤と違い鍵盤(スイッチ類)が剥き出しになっていないので故障する心配もなく場所を選ばずに使えます。

僕は96年から様々なMIDIキーボードを何台も使いまくって故障して使える部品だけ部品取りをして捨てるといういわばMIDIキーボドは使い捨てに近いものだと思っていましたが、このRoliの製品はその概念を覆してくれましたw

現在Native IstrumentのKOMPLETE 49 Mk1を使っていて、一番左のD(レ)のキーが壊れかけているのですが、Mk3が出るとしたらMPEを出力できたら最高だと思います。

国内ではMedia Integrationさんが取り扱っております。

https://www.minet.jp/brand/roli/top/

今の所はスタートレックのホロデッキは2019年現在は実現不可能なのですが、もし可能だったら富士山や景色の良い山の上でおにぎりとSpectrasonicsのOmnisphereを弾くのはきっと気持ち良いだろうと思いますが、iPadでMPE対応のアプリケーションもあり、どうしても曲作りっていうのは運動不足気味になるので運動にもなるし2019年現在はそれもいいかなと思ってます。

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2019年現在の製作環境でもRoli Songmaker Kitでも勿論活躍↑

IMG 2670

バッテリー内蔵なので近所の芝生が気持ち良い公園でもiPad ProでiOSアプリのMoog Model D、Animoog、Model 15などMPE対応のシンセサイザーを鳴らし、公園内で放飼いのゴールデンレトリバーをチラ見しながら面白い音を出して更にチラ見を繰り返すと大喜びでダイビングボディアタックを喰らうのも含めて楽しいですw

IMG 9471

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弁天橋にてこのセットで鳴らしてると外国人の観光客が「すみません。写真を撮らせてください。」とわざわざ日本語で話しかけてくれて、
僕は「英語で構わないよ。どこから来たの?」と聞くとカルフォルニアから来たと言って少し色々と話しました。

現在対応のDAW/ソフトウェアシンセサイザー/ハードウェアシンセサイザーはRoliのサイトのCompatible synths, DAWs and instrumentsというページがわかりやすいです。

対応のソフトウェア、ハードウェアが2020年代はもっと増えていくと思いますが、どうなるか楽しみです。

※MPE 参考リンク↓

Roger Linn Design Linnstrument

http://www.rogerlinndesign.com/linnstrument.html

What is 5D Touch?
https://support.roli.com/support/solutions/articles/36000019157-what-is-5d-touch

MIDI Polyphonic Expression (MPE) Specification Adopted!

https://www.midi.org/articles-old/midi-polyphonic-expression-mpe

Compatible synths, DAWs and instruments

https://support.roli.com/support/solutions/articles/36000037202-compatible-synths-daws-and-instruments

さて2020年代はどの様な音楽製作環境を変えるモノ達が現れて、どの様な音楽が生まれるか今から楽しみです。

ここ最近感動し刺激になったこと

R is Roland

ドイツからどんぶらこと予約注文した”R is for Roland”来ました。

おそらくここに遊びに来ている方はRolandの偉大さを知っている方だと思います。

名器の事は勿論、PortisheadからJeff Mills,そして日本のGod Of Synthの梯さんも当然載っています。

 

いまだに欲しい機材からずっと使ってる愛機、そしてchipが壊れたので泣く泣く手放したJuno-106などについてたくさんの事が書いてあってまたJuno-106が欲しくなりましたw

製本もしっかりしていて久々に本の良さ、読んでいて気持ち良くなる感覚を味わえます。

 

先日誰がTwitterでおっしゃってましたが音楽の歴史を作ったのはバッハではありません!Rolandです!w

 

 

 

 

Michael Norris’s Spectral Based Audio Unit Plug-In

 
どこかのリンクからたまたま見つけたMichel NorrisさんのSpectralベースのフリーのAudio Unitプラグインが最近とても楽しいです!おそらくAphexTwinやオウテカなどが好きな方は気に入るプラグインだと思います。
 

Soundmagicscreenshotsmaller

 

 

The Party Van

Party1 0 800x452

 
Maxの凄く面白いリアルタイムにサンプリング&プレイできてエフェクトがかけられるサンプラーのパッチです!
PDFマニュアルもTouchOSCのテンプレートも付いています。
Maxユーザーならフリーでダウンロード出来るので是非落としてこの楽しさを味わってみてください。
 
IMG 4590
 
 

 

HelmCursynth

 

Helm screenshot

 

HelmはまだBetaですがGNU/Linux, Mac OSX and Windowsでスタンドアローンまたは LV2,VST, AU, AAX Pluginで動作しソースコードもGithubで閲覧しそこから学んだりプログラミングしてこのソフトウェアシンセをさらに強化する事も可能です。

 

Cursynth screen shot

 

cursynth はターミナルで動くソフトシンセで僕もシンセ道に入って長いですがこのタイプは初めてです。

試しにiPhoneで鳴らしている様子を撮りましたがいい加減カメラが欲しいですw

 

 

 

 

⑤KOMPLETEに付属したKONTOR

KOMPLETE10に付属したKONTORはNative InstrumentsとNative InstrumentsのFounderのStephan Schmitt氏がNative Instrumentsを離れ設立したNonlinear labsによって共同開発で開発されました。物理モデリングの様な音から過激に倍音を含む有機的で生き物の様な音が出せるソフトウェアです。

英語のマニュアルを読むと基本的にはたった2つのSine波をPhase DistortionやFeedBackなどで有機的かつ複雑な倍音構成を得られるシグナルフローを見てとても感動しここ数年はReaktorは音源として利用することに集中してましたがまた自作のパッチを作りたくなりMaxとともにReaktorも久々に独学してます!

Reaktor5 12 KONTOUR
そしてStephan Schmitt氏のNonlinear Labでは新しいUIのHard Synthを作っているらしくこの動画を見ると以前働いてた職場で使っていたAltium Designerを使ってるので最近欲しくてしょうがないですがとても個人で買えるソフトではないのでどうしたら買えるか悩んでいます。

とにかく世界を買える画期的なシンセサイザーのアイデアが沢山あるのですが開発環境がありません。


 

 

⑥Suger-Bytes、TwistedTools、Isotonikstudios 、GlitchMascines、TALは相変わらず凄い勢いで素晴らしいソフトウェアをリリースしている!

 

Suger Bytes

Syger Bytesはかなり前からの大ファンでしてプラグインもiPadアプリもリリースされたら光の速さで買いますw
Tunado,Cyclops,Effectrix,Egoistなどこのメーカーのプラグインは全て好きで実際に曲作りに大活躍しております。後日に動画か記事で使い方を紹介しますので乞うご期待!
ご存知の方もいるかも知れませんがOBSCURIUMという物凄いモーフィングが出来るプラグインがリリースされました。

 

TwistedTools

TwistedToolsは主にReaktorで作られたEnsambleを開発しているメーカーでReaktorはReaktor Playerではなくフルバージョンのを持ってい無いと使え無いですが素晴らしいツールで、僕はUltraLoopとS-Layerを使ってますがTwistedToolという名の通りTwistedつまりよじれるほど楽しいです!
UltraLoopとS-Layerは本当に楽しく僕が尊敬するDubspotMatt Cellitti氏も愛用しています。

 

Isotonikstudios

Isotonik Studioは主にMaxForLiveを販売するメーカーで他にも似たようなメーカーがありますがここのデバイスは本当に良くできています。

Ned Rush氏は結構前からFB,Twitterで仲良くさせていただいており、彼は以前にBlogSpotでMaxForLiveのデバイスを発売していましたが現在、彼のMaxForLiveエフェクターはIsotonik Studioで入手可能です。
Ableton Push,AKAI APC40Mk2, Novation LaunchPad,Allen&Heath K1/K2に対応した使うとかなり便利なMaxForLiveデバイス、テンプレートなどもあったり、つい最近、Ableton Liveを使用してDJをする際に便利なIsotonik DJ Collectionが発売されましたのでDJをされる方はチェックしてみては如何でしょう?

 
 

TAL

TALは凄く面白いサンプラーのTAL-Samplerを出しました!Tal sampler normal
僕もハードのサンプラーからソフトのサンプラーに至るまで色々とさわり、ここ最近初期デジタルのサンプラーのAKAIのS950,E-MU,Ensoniqを密かにeBayで探してましたが、このTAL-Samplerはリサンプリングモジュールが入っていて、E-MU IIやAM6070,AM6070FなどやS&Hなどが選べてビンテージな質感が得られます。 また同時に追加されたTALのReverbも素晴らしいです!是非チェックしてみてください。

 

GlitchMascines

GlitchMaschinesもまだ知名度は低いですがとても面白いプラグインを作っています。
素晴らしさは一言では説明しきれ無いのであらためて紹介します。
CIshIRQVAAA5A5a
 

Suger Bytes,Isotonik Studio,GlitchMaschines,Twisted Toolsに関しては後日に動画か記事で詳しく紹介いたします!(※ I will introduce Suger Bytes,Isotonik Studio,GlitchMaschines,Twisted Tools by Movie or Article! Stay Tuned!)

 

 

Ctrlr

Image3 

 

Ctrlrは最近リリースされたばかりのようですが、MIDI対応のハードウェアシンセサイザー、サンプラー、エフェクターをスタンドアローン、プラグインからコントロール出来るクロスプラットフォームでオープンソースなソフトウェアです。

オープンソースなのでソースコードを見てCtrlrユーザーの為にさらに素晴らしい改良が出来ます!

サイトのPanelというページを見ると、TZ81,Ensoniq,JXなどそそるビンテージシンセ用のテンプレートが用意されてますよ!

 

 

以上がここ最近とても刺激になり益々色々な勉強や修行、曲作りやリミックス、サウンドデザイン以外でもAbleton Live&Pushを教えたり、やりたい事ややらなければなら無い事が沢山あり、日々全力で懸命に生きようと改めて思った最近の感動して刺激になった事でした。

 

ということで、作曲、リミックス、サウンドデザインを主に行っておりますが、Ableton Live&PushやMax、Reaktor、シンセサイザーの知識を教える事も可能です。
ライブ&DJ出演依頼や、ソフトウェア&ハードウェアの執筆レビューAbleton Liveの連載依頼や講師、サウンドデザイン、リミックス、楽曲提供などを依頼したいなどございましたら以下のお問い合わせフォームよりにご気軽にメールください。
 

 
 
 
 

 

 

電子楽器を作ろうよ!【Mutable-InstrumentsのShruthi完成記念】

先日、MonotribeのMIDIの穴あけも無事成功し、

「そういやちゃんとしたシンセをDIYしたことないなー。Arduinoとか作りたいファズの回路などはMacの中にあるけど、部品を買い集めるの面倒くさいなー、何かキット作って音出してみたいな」と思い1月の頭に去年から気になっていたmutable-instrumentsのShruthiを行ってみました。

 

このshruthi、流行のOpen Source Hardwareというもので回路図、PCB、ファームウェアがGitHubなどで公開されているのです。

完成後も使う側が改造したり回路図を見ながら仕組みを勉強したりと一粒で何度も楽しめるのです。

 

Open Source Hardwareの電子楽器としては他にmeeblipBleep Labなどがあります。

 

 

Lo-Fiドラム付きのアナログモノのAnushriや6ボイスのAmbikaも気になりますが、一番シンプルでハックしやすそうなShruthiにしました。

オーダー後に約2~3日でフランスから日本にやってきました。

 

Img_01

 

作り方はすべてこのMutable-InstrumentsのDIY Resourcesの中に書いてあります。

 

 

付属で付いて来るフィルタボードはSMR4 mkII, (Roland-ish, 4-pole filter)ですが、他にMS-20やOberheimのフィルタも作れるようです。

 

 

►僕が行なった操作手順

 

僕は上側の基盤(デジタルボード)のStep10までを最初に作り、下側の基盤(フィルターボード)を組み立て終わってからまたStep11のLCDを付ける前のLED点灯テストを行なうという順番で組み立てました。

 

音が出るので急いで作りそうになるのですが、このキットには予備の部品などは一切入ってないので、慎重に慎重に丁寧に作りましたw

 

またこのようなICソケットはひっくり返すと落ちて奇麗に取り付けるのは大変なので、

 

このようにテープで固定してやると奇麗に付くと思います。

 20130124-210320

フィルタの基盤が完成してコントロール基盤と合体させてStep11のLED点灯テストをしてみると、光らない。。。

2〜3パーツに付きタバコ1本というスローペースでゆっくりじっくり作ったのに。。。

 

半日ぐらい心が折れてましたがw、諦めずに一旦合体しているものを外してフィルタの制作手順の「Step 5: power supply, testing」に戻り、もう一度電圧を測り直し、5V出ているのを確認し再び合体させてピンヘッダの5Vを測ると0.7Vしか出てない事に気付きました。

 

20130124-211118

 

ピンヘッダの所のハンダの不良箇所を修正しついでにルーペで不良箇所がないかを確認してからもう一度合体させてみると無事にLEDが光りましたYO!

 

IMG_0594

そして慎重にLCDを取り付けて無事に完成しましたYO!

LCDの基盤の裏側は余り触らないようにした方がいいです。昔、CZ-5000を中古で買いLCDが光らないのが気に食わないので蓋をあけてコチョコチョしてたらLCDが今よりももっと貧弱な昔のタイプであったためかLCDの文字が欠けてしまうという悲惨な目に遭った為僕は触らない様にしていますw

 

 

 

完成後の使ってみた感想。

 

Shruthiをここ数日マニュアルを読みながらいじってますが、かなりエグい音がします。

もちろんツマミが少ないので感覚的にいじりにくいですが、基本的なには2オシレータ+フィルター+アンプのシンプルな仕組みで、マニュアルの波形をみるとPPG、CZ-101、Transwaveなどの単語に敏感に反応するマニア向けのシンセといった印象を受けます。

またファミコン(NES)の波形を使った太いベース音色も入ってるのでそろそろ昔のファミコンをひっぱりだしてMIDI NESを作ろうかと思ってた所なのでこれは嬉すぃ!

 また表に出てきているパラメータが少ないのでエディターを自作するのもありだろうと思ったらすでにある事をGoogle先生に教えて頂きました。

 

 実際使ってみるとこんなに可愛いエディタでした。

Editor01

また基盤をよく見ると入力出力ともに拡張出来そうなハンダの穴が確認出来ました。

どんなハックが出来るんだろう?(ワクワク)

Expantion

 

まあ折角なのでドラムループとこのshruthiを使って簡単なサウンドスケッチを作ってみましたYO!

 

必要な道具などと心構え

Shruthiを完成させるまでにキット本体以外で必要な道具や心構えとしては、

 

・工具:はんだ吸取器&ハンダ吸取線(出来れば両方あるといい)、はんだこて&台、デジタルマルチテスター、ルーペ(部品の番号などを確認用に)

 

・電源:「センター(+)300mA~」のアダプタ。これがいいと思いますが売り切れだったのでこれを買いました。

IMG_0585

 

 

心構え:英語に負けない力完成させて音を出したい欲望と執念など(笑)

 

といったところですかね?

 

 

 

 

トラブルシューティングと注意点

 

・上手く動作しない場合

もし上手く動作しない場合は公式のフォーラム(英語)で誰かに質問するのをお薦めします。

僕も上記のLEDが光らない時に写真付きで質問したらわりとすぐに誰かが教えてくれました。

Thanks for Mutable-Instruments Community! 😀

 

http://www.mutable-instruments.net/forum/

 

 

 

・パーツがぶっ壊れた!場合

部品の中にはあまりハンダで熱し続けると壊れてしまうものがあります。

もしパーツを昇天させてしまったら、、BOM(Bill of materials、部品表)が公開されているので同じ値の部品を買いましょう。基盤が折れてしまったらもうどうしようもないですがw、同じ値の部品と執念さえあればまあなんとかなると思います。

 

 

部品の中には向きのあるものがあります。

このキットの中のダイオードや一部のコンデンサには+かーかの向き(極性)があるものがあります。

例えばこのコントロール基盤の組み立て手順の中で「polarized」と強調してあるものは向きがあるので向きをよく確認して取り付けましょう。

逆に「not polarized」と書かれているのは向きを気にしなくていいようです。

 

またICやICソケットも取り付ける向きがあるので基盤に書いてある向きを参考に正しい向きに取り付けましょう。

 

 

またmutable-instrumentsの回路図やPCBをGitHubで公開している中に拡張子が「.brd」「.sch」というファイルがあります。これらは基本フリーウェアの回路図とPCBデータを作成するEagleという基盤製作用のCADでこのデーターを最終的にガーバーデータとして出力させて、P.comなどの基盤制作業者に渡せば基盤を以外と簡単に個人で沢山作る事が可能です。

(基盤を個人で作るには道具を揃えたり、エッチングという作業の工程で地球環境に良くない廃液がでてやっかいなのであまりおすすめできません)

このEagleの使い方を参考書などでマスターすれば、インターネットで何かのエフェクターやシンセサイザーの回路図を入手してそれを奇麗に作ったりできます。(根性が必要w)

 

たとえばこのTR-909のクローンなんかはそそりますよねー。(本物より安く作れるかも?)

 

 

最後に以下に初心者向けの電子工作に参考になるリンクを貼っておきます。

向き不向きも確かにあるかもしれませんが、僕は「ハンダ付けは俺には無理だーorz」と最初から諦めている人は損をしていると思います。

僕も小学校の頃はギターを弾く人は「きっとお金持ちの家のボンボンで小さい頃から練習してるんだろうなぁ。。家はお金持ちじゃないから無理だーorz」と決めつけていたのですが、中学校の吹奏楽部の部室でクラシックギターを試しに弾いてみたら「意外と金もかからなそうだし楽しいじゃん!」と自分の新しい扉が開けました。

それと同じく思い込みでハンダ付けを出来ない決めつけている人は損をしていると思うのです。

ちょっとハンダ付けが出来れば何も電子楽器だけでなくギターのピックアップの交換や高品質で自分が望む長さのオーディオケーブルの自作など色々と確実に世界が広がるはずです。

 

はんだも周りに教えてくれる人がいなければ下記のハンダづけカフェやハッカースペース、国内各所のFablabに行けばなんとかなると思いますよ。

 

 

この記事をきっかけに何か自作系の電子楽器に興味を持って頂けると嬉しいですが、

ハンダはとても熱くなり怪我や火災の原因となる事がありますので充分気を付けてください!

Mutable-InstrumentsにもDisclaimer(免責事項)として注意書きがありますが、

当記事は、何らかのトラブルや損失・損害等につきましては一切責任を問わないものとします

 

 

 

 

 

初心者向け参考リンク↓

 

 

DIYの電子工作プロジェクトを始めよう! @ライフハッカー【日本語】(良い記事!)

 

How to Solder 

 

 

 

はんだづけカフェ

 

ハッカースペースリスト

 

Fablab

 

 

 

・国内の電子キット&部品の老舗

秋月電子

 

千石電子

 

 

海外のDIY系の有名なサイト

sparkfun

 

Adafruit

 

instructables

 

 

 

 

36年目の僕というソフトウェア

とうとう今日の2012年12月12日で36歳になってしまいました。

 36年前の寒い雪の降る日に生まれ、両親の「人に篤く、歴史に名を残して欲しい」との思いから僕は篤史と名付けられました。

 よく自分自身を見つめ直そうとする時、僕は「子供の頃の自分は今の自分をみてどう思うだろうか?喜ぶだろうか?悲しむだろうか?」と自分自身に問う事があります。

この歳で結婚もしてないし子供もいないから少し悲しむかもしれません。

けど、これまで「この世にまだ無い音を作る」つまり音楽を原動力としてこれまで走り続けて来ました。

うっかり入学しまった制御工学部も「電子楽器を作る」という原動力が無かったらきっと卒業は出来なかったと思います。

その為にDSPやデジタル電子回路などを学んできました。

 卒業後は主に組み込み業界で働いて来ましたが、音に全く関わりのない事が多くて全身全霊を込められませんでした(笑)

その業界では色々なプログラミング言語やEagle、Altium DesignerなどECADの使い方も学ばせて頂いたので決して無駄ではありません。

 

2005〜2006年辺りにAbleton Liveに出会ってから、僕の音楽人生はガラリと変わった気がします。

現在ではご存知の様にMax4Liveの普及の為に日本語チュートリアルを無償で公開したり、まだ公開してませんが秘密裏にAbleton LiveのInstrument Rackをチューンアップしたり、MaxやopenFrameworksの学習など楽曲作成以外にも音をコアとした様々な行動をしています。

来年中にはあるブランド(名前と中身はまだ秘密w)を立ち上げるべく現在朝早起きしてドットインストールCodecademyで色々な事を日々学んでいます。また最近では英語とやる気さえあればKhanacademyなどで寄付は求めていますが基本無料で数学や物理、プログラミングなどを学べるサイトも現れて来ているので、お金を取る大学はこれ以上のものを提供できなければいずれは淘汰されるでしょう。

 また3Dプリンタの登場により近い将来、誰もが作りたい物がを作り販売する製造の民主化(Democratization of Manufacturing)の時代が訪れると僕は思います。

 

僕の場合は全ては音の為に作りたいものを作る為にこれまでもこれからも楽曲制作と同時進行で走り続けます。

 

ついでに今回は誕生日なので現時点で革命を起こす為の必要な機材つまり物欲を思い切りぶちまけたいと思います(笑)

 

まずは何と言ってもMPC Renaissanceでしょう。

昔、MPC2000を使っててMPCのダイレクトに音に触れるあの感覚と出音が大好きでした。

MPCの略は記憶が確かならば「MIDI Production Center」から「Music Production Center」に変わり今回「Music Production Controller」に変わり完全にソフトウェアベースとなったのでAKAIのソフトウェアに対する自信を僕は感じます。

 ライバル機としてはNative InstrumentsのMaschineシリーズがあり僕も夏に特売してたMaschine Mikroを入手したのですがこれが予想以上に素晴らしく現在ではAbletonと同時に常に起動している状態です。

特売の後にMaschine MK2が出てクロスグレードは出来ないらしいので若干腹が立ちましたがw、どうせ売っても二束三文だろうしこうなったらMPCStuffなどの改造パーツで改造しまくってショートカットを体に覚えさせて愛しまくろうと思います(笑)

 

 

次はARTURIAのMinibruteが欲しいです。

特にBrute FactorとSteiner-Parker filterというレアなフィルターを搭載している点が気になります。

 

 

 

 

ElektronのOctatrack&Analog4もかなり気になります。

ElektronにはSID Stationに楽器屋で出会ってから何か運命的なものを感じています。

 

 

 

あとはBuchlaとEMSはいつか必ず欲しいですねー。

特にbuchlaは機能も素晴らしいですがなんてったって見た目が可愛い!

フルモジュラーというとオタク臭がプンプンしそうですがw、そこにこういうポップなデザインを適用した点はシンセサイザーのデザインとしてとても大事だと僕は思います。

これを使いこなしている女の子がいたらかなり結婚したいです(笑)

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可愛いと言えばTeenage EngineeringのOP-1もとても可愛くて素晴らしい。

 機能が優れているのは勿論デザインも優れているというのはどの分野にも大事な事だと僕は思います。

しかもこのTeenage EngineeringはツマミなどのCADデータを公開しユーザーが好きな様に改造できるのです!

おそらく日本の多くの大企業に欠けている点はこの辺りのセンスと懐の広さだと僕は思います。

 

 

 

 

 

 

ソフトウェアで必要な物としてはCycling74のGENというMaxの拡張ソフトウェアが1サンプル単位で処理を出来るらしいので結構気になっています。

 

 

 

 あとはなるべく忘れる様にしているのですがPropellerheadのReasonはどうしても気になってしまいますw

 

 

 

 

以上、思いっきりぶちまけました。

もしこれらを提供してくれる足長おじさんがいたらご連絡くださいw

必ず!必ず!素晴らしい結果を出す事を約束します!