「Hardware」カテゴリーアーカイブ

Drum Sampler + Drum Rack & Ableton Move

Drum Rack + Drum Sampler

Ableton LiveでDrum Rack + Drum Samplerという使い方を解説してみました。 スライスしたいBreak BeatsなどをスライスしてスライスされたDrum RackのSimplerを右クリックでDrum Samplerに変換してそれぞれのエフェクトを変えたりすると無茶苦茶楽しいですよー。

Ableton Move
Ableton Move発表されました! 廉価版のAbleton Pushと勘違いしてどうのこうの文句を言ってる人を見かけましたが、それはだいぶ勘違いですw
制作環境が整った机の前でなく、屋外で散歩してる時、オートバイに乗ってる時、頭の中でメロディやリフを思いついたことはありませんか?
自然の中で鳥の鳴き声などをサンプリングして曲になる様に編集したい時はありませんか?
Ableton Moveはそういった直感やインスピレーションを逃さない為のハードウェアです。

Moveにはプロセッサ、スピーカー、マイクが内蔵されてバッテリーは4時間使えるので完全にスタンドアローンの立派な楽器です。

またトラック数が4トラックと少ないと感じられる方も多そうですが、人間は限られた制限がある方が工夫をしたりして、普段よりもより創造的になります。
これはAbleton Moveに限った話ではなく、例えばAbleton Operatorのみでドラム、ベース、リード、パッドを作ってみるとか自分自身に何かの制約をかけるとその意味もわかり、修行にもなります。
トラック数無限大でなんでも出来ると逆に迷子になりがちになるのです。
またAbleton MoveはWi-Fiを内蔵してるのでAbleton Noteに送ったり、Ableton Liveに送って音を磨き上げたりすることが可能です。 更にAbleton Moveはマイクを内蔵しているので本体で直接サンプリングが出来るのです!
僕的にはMoveのライバル機はNovation Circuit Trackあたりかな?と思っているのですが、本体で直接サンプリング出来るのは凄いと思いました。


直感的でインスピレーションを逃さないAbleton Move、まさに大好きなAbletonらしい製品だと思いました。
皆様も購入してインスピレーションを逃さない様にしつつ、屋外での電子楽器の演奏の気持ちよさを味わいましょう。
僕的にはサッカーボールが飛んでこない鎌倉のお寺や神社などで使いたいなと思いました。
早く届く日が待ち遠しいです。
ではまた。

Goldilocks Analogue = classic Arduino + quality audio I/O

Synth diy oscillators e1447039538906 640x335

 

 

 

 

 

 

 

Goldilocks AnalogueというAuduino+高品質のステレオDAC、ヘッドフォンアップ、オペアンプ出力、マイク、ライン入力がセットになったボードが現在Kickstarterにて募集しています。

https://www.kickstarter.com/projects/feilipu/goldilocks-analogue-classic-arduino-audio-superpow

このプロジェクトは僕がブログや SNSで情報を交換しているHackaday のHackaday.ioの2015年のファイナリストのノミネートされた方で開発者のサイトを見に行ってみるとサーキットベンドなど面白い事を沢山行っております。

 

 

 
 
現状はArduinoで音を出すのはMozziというSound Synthesis Libraryと簡単なブレッドボード、ステレオミニジャックと配線で音を出せてこれはこれでとても面白く、PureDataなどからコントロールしたりできてオススメですが、このボードによりもっと面白い事が出来そうですね。
 
Mozziはステレオミニジャックを秋月電子や千石通商などで数百円もしないので入手し以下のサイトを参考に試してみれば誰でも音が出せますので是非挑戦してみてください。
 
 
 

 

目指せPusher!その参:Pushのソフトケースレビュー

若干更新が遅れてしまいました。

昨日、Ableton Live 9.1 Public betaが公開され、メロディのシーケンスがやっと可能になった事、デュアルモニターのサポート、SoX Resampler Libraryによるハイサンプリングレート変換など数々の素晴らしいアップデートが追加され、取り急ぎレビューをしている方もおられるようですが、僕はじっくり噛み締めて理解したのでそれに関しては、次回以降にじっくりと綴りたいと思います。

さて私は切り込み隊長として、今回はこの公式ショップのPushのケースをレビューしてみる事にします。

https://www.ableton.com/ja/shop/

本体価格は¥3800+送料¥3000円でドイツからケースがエアメール便でやってきました。

正直、送料が高い。。

DHLと名前が付いていたのでまあ早そうだし、まあしょうがないかと思ってたのですが、DHLでもこのドイツのDHLは日本でいう郵政みたいなものでかなりおそかったです。。

そして昨日、やっとPushのケースがやってまいりました!

・Pusb Caseの概観

 IMG_1260

・Pusb Caseを上から見た図

Pushが入るスペースとMacBookProが入るスペースが余裕を持って入れるスペースが2つあります。

IMG_1261

・中にはPushのミニポケットも2つあります。

IMG_1262

・そしてこの様にPushがバッチリ入りました!!

IMG_1263

 

 

IMG_1264

これでPush&MacBookPro&Audio I/Fをコンパクトかつ軽量に持ち運び出来る様になりました!

目指せPusher!その壱 : First Impression 〜 Drum、メロディ打ち込み

読者の方々はAbleton PushをLaunch Padのツマミ付きのものを期待している方もいるかもしれません。

実際に触るとすぐわかるのですが、Launch Padのツマミ付きのものを期待して触ると確かに重くて大きいです。

しかし僕は逆に好印象受けました。

 

MPCなど丈夫な頼れるAKAIとの共同開発しただけあり、非常にしっかりとした作りです。

例えるならギターやバイクの様に「長く使える相棒」といった印象を受けました。

故・X-japanのHIDE氏が ギターは叩いても引きずってでも付いてきてくれるぐらいでないといけないと言っていたのを思い出します。

このPushもそのぐらいの頑丈さがある感じで安心感を感じました。

ギターのストラップを付けるのもあり?かもしれないと思いました。

IMG_0845

左側にはタッチストリップがありここをスライドさせることによりAbletonでシンセなどを演奏している時はピッチベンドになり、

Drum Rackの時はタッチストリップを上下させる事でドラムのオーバービューを簡単に移動させる事ができます!

さすがAbleton純正!

Push-Sketch-Ver0.1-Push-Sketch-Ver0.1

このAbleton Pushは「ゼロからのソング作成」という問題を解決する新しいインストゥルメントというコンセプトなので、以下の様な空のプロジェクトの状態から実際にMacを触らないでPushのみで打ち込んでみましょう。

Push-Sketch-Ver0.1-Push-Sketch-Ver0.1-2

まず以下の「Add Track」ボタンを押します。

IMG_0852

「Add Track」ボタンを押しっぱなしで液晶にAudio、Midi、Returnのどのトラックを作るかを聞いて来るのでここではMIDIの下の緑色に光っているボタンを押しましょう。

IMG_0880

そうすると以下の様に空の状態のMIDIトラックが追加されます。

EmptyMIDI

まだ空のMIDIトラックなのでPushの状態を確認すると「まだデバイスが何もないよー。Browseボタン押してデバイス追加してねー。」と言っています。

IMG_0882

ではPush様の言うとおりに右上のBrowseボタンを押してみます。

IMG_0883

すると液晶は以下の様にInstrument RackDrumRackなどやAbleton内蔵の音源が選択出来るようになり、

今回はDrum Rackの808を選択して緑色の決定ボタンを押します。

IMG_0854-1

そうすると以下の様にDrum Rackが追加されました!

画面の状態をみるとわかる様にスワップモードになっているので違うキットを選んで決定ボタンを押してやればサクサクと変えられる事ができます。

と、ここまで来ましたが全くマニュアルを読んでおりません。

長年の勘だけで使っています。

こういう勘だけで操作出来るのはAbleton Liveと同じ感じですね。

Push-Sketch-Ver0.1-Push-Sketch-Ver0.1-1-1

では右下の「Note」ボタンを押すと、

 IMG_NoteButton

以下の様な表示になり、上側がステップシーケンサー、左下がDrum Rackのパッド左下がクリップの小節数を表示します。

IMG_0887

打ち込む手順としては以下の動画の様にDrum Rackのパッドを選択して上側のステップシーケンサーでノートを打ち込みます。

(音無し)

そうするとAbleton Liveでもこの様に打ち込まれているのが確認できます。

Push-Sketch-Ver0.1-Push-Sketch-Ver0.1-3-21

ではLive9のセッションオートメーションを使ってタムのピッチを録音してみます。

以下の様にAutomationボタンをオンにして録音状態にします。

IMG_0891

Tomのパッドを選択し以下のPitchのツマミを回ししてやると

IMG_0892

このように書き込まれました!

 Push-Sketch-Ver0.1-Push-Sketch-Ver0.1-4-2

https://soundcloud.com/mekayama/808-tompitchup

ではここからアレンジしたいのでこのクリップを複製したいと思います。

このSessionボタンを押すと、

IMG_0895

この様にセッションビューと同じくクリップが1つある状態の表示になるのでDuplicateボタンを押して複製すると、

 IMG_0896

この様に複製されます。

Push-Sketch-Ver0.1-Push-Sketch-Ver0.1-3

 ここから先程と同じくAdd TrackボタンでMIDIトラックを追加し今度はメロディを打ち込んでみましょう。

今回はCollisionをロードしてみました。

 IMG_0898

今回はMPCなどにも搭載されているRepeatボタンを押して16分音符をベタで入力してみました。

 IMG_0903

そしてCollisionのレゾネーターのTuneをこの様に上昇させたオートメーションを書き込んでみました。

Push-Sketch-Ver0.1-Push-Sketch-Ver0.1-6

といった感じでミニマルっぽい感じのループが出来ました。

これにもっと色々とトラックを追加したりセンド&リターンなどでミキシングしたりすればそれなりの曲が出来ると思います。

このノートモードにはScaleボタンでMajor,minor,ドリアンなどなど色々なスケールが適用出来るのですがそれに関してはまた次回に書きたいと思います。

近年、「ハイブリッドな楽器」つまり音源はソフトウェアで専用のコントローラーが付くArturia社のLabolatryシリーズ、ローランド方式で打ち込むタイプのドラムマシンのSparkやそれとは相対的なMPCライクなNIのMaschineシリーズ、そしてMPC本家のAKAIからMPC Renaissanceとハイブリッドな楽器が続々と登場して来ていますが、Ableton Pushもそれに近い「ハイブリッドな感覚」が味わえました。

つまりこのPushの操作に慣れてしまえばあまりMacの画面を見なくてもトラック制作がある程度行なえると思います。

Ableton LiveはDAWですがそれと同時に楽しい楽器であるとこのPushによって再認識しました。

Arturia mini Lab

MiniLab

Native Instruments Maschineシリーズ

 MASCHINE_black_white_L

AK039_6

AKAI MPC Renessance

またこの様なPushとiPadによるハイブリッドなコントローラーの組み合わせもありなんではないでしょうか?

下の画像はPushLemurのAbleton Analog用のテンプレートの組み合わせです。

IMG_0848

また早速、Ableton Pushのフォーラムが出来ていますので入手された方は是非行ってみてはいかがでしょう?

このフォーラムによるとプログラミング言語のPythonがわかればこのPushをもっと自分好みにカスタマイズ出来るようです。

個人的にとてもリスペクトしている友人のフランスの認定トレーナーのJulien byle(protofuse)氏はさっそくPythonを使ってハックしたようです。

 僕は正直プログラミングは好きではありません(笑)

しかし音楽の為なら割と頑張れるのでドットインストールのPython入門をじっくりゆっくりと勉強してみようかなと思いました。

電子楽器を作ろうよ!【Mutable-InstrumentsのShruthi完成記念】

先日、MonotribeのMIDIの穴あけも無事成功し、

「そういやちゃんとしたシンセをDIYしたことないなー。Arduinoとか作りたいファズの回路などはMacの中にあるけど、部品を買い集めるの面倒くさいなー、何かキット作って音出してみたいな」と思い1月の頭に去年から気になっていたmutable-instrumentsのShruthiを行ってみました。

 

このshruthi、流行のOpen Source Hardwareというもので回路図、PCB、ファームウェアがGitHubなどで公開されているのです。

完成後も使う側が改造したり回路図を見ながら仕組みを勉強したりと一粒で何度も楽しめるのです。

 

Open Source Hardwareの電子楽器としては他にmeeblipBleep Labなどがあります。

 

 

Lo-Fiドラム付きのアナログモノのAnushriや6ボイスのAmbikaも気になりますが、一番シンプルでハックしやすそうなShruthiにしました。

オーダー後に約2~3日でフランスから日本にやってきました。

 

Img_01

 

作り方はすべてこのMutable-InstrumentsのDIY Resourcesの中に書いてあります。

 

 

付属で付いて来るフィルタボードはSMR4 mkII, (Roland-ish, 4-pole filter)ですが、他にMS-20やOberheimのフィルタも作れるようです。

 

 

►僕が行なった操作手順

 

僕は上側の基盤(デジタルボード)のStep10までを最初に作り、下側の基盤(フィルターボード)を組み立て終わってからまたStep11のLCDを付ける前のLED点灯テストを行なうという順番で組み立てました。

 

音が出るので急いで作りそうになるのですが、このキットには予備の部品などは一切入ってないので、慎重に慎重に丁寧に作りましたw

 

またこのようなICソケットはひっくり返すと落ちて奇麗に取り付けるのは大変なので、

 

このようにテープで固定してやると奇麗に付くと思います。

 20130124-210320

フィルタの基盤が完成してコントロール基盤と合体させてStep11のLED点灯テストをしてみると、光らない。。。

2〜3パーツに付きタバコ1本というスローペースでゆっくりじっくり作ったのに。。。

 

半日ぐらい心が折れてましたがw、諦めずに一旦合体しているものを外してフィルタの制作手順の「Step 5: power supply, testing」に戻り、もう一度電圧を測り直し、5V出ているのを確認し再び合体させてピンヘッダの5Vを測ると0.7Vしか出てない事に気付きました。

 

20130124-211118

 

ピンヘッダの所のハンダの不良箇所を修正しついでにルーペで不良箇所がないかを確認してからもう一度合体させてみると無事にLEDが光りましたYO!

 

IMG_0594

そして慎重にLCDを取り付けて無事に完成しましたYO!

LCDの基盤の裏側は余り触らないようにした方がいいです。昔、CZ-5000を中古で買いLCDが光らないのが気に食わないので蓋をあけてコチョコチョしてたらLCDが今よりももっと貧弱な昔のタイプであったためかLCDの文字が欠けてしまうという悲惨な目に遭った為僕は触らない様にしていますw

 

 

 

完成後の使ってみた感想。

 

Shruthiをここ数日マニュアルを読みながらいじってますが、かなりエグい音がします。

もちろんツマミが少ないので感覚的にいじりにくいですが、基本的なには2オシレータ+フィルター+アンプのシンプルな仕組みで、マニュアルの波形をみるとPPG、CZ-101、Transwaveなどの単語に敏感に反応するマニア向けのシンセといった印象を受けます。

またファミコン(NES)の波形を使った太いベース音色も入ってるのでそろそろ昔のファミコンをひっぱりだしてMIDI NESを作ろうかと思ってた所なのでこれは嬉すぃ!

 また表に出てきているパラメータが少ないのでエディターを自作するのもありだろうと思ったらすでにある事をGoogle先生に教えて頂きました。

 

 実際使ってみるとこんなに可愛いエディタでした。

Editor01

また基盤をよく見ると入力出力ともに拡張出来そうなハンダの穴が確認出来ました。

どんなハックが出来るんだろう?(ワクワク)

Expantion

 

まあ折角なのでドラムループとこのshruthiを使って簡単なサウンドスケッチを作ってみましたYO!

 

必要な道具などと心構え

Shruthiを完成させるまでにキット本体以外で必要な道具や心構えとしては、

 

・工具:はんだ吸取器&ハンダ吸取線(出来れば両方あるといい)、はんだこて&台、デジタルマルチテスター、ルーペ(部品の番号などを確認用に)

 

・電源:「センター(+)300mA~」のアダプタ。これがいいと思いますが売り切れだったのでこれを買いました。

IMG_0585

 

 

心構え:英語に負けない力完成させて音を出したい欲望と執念など(笑)

 

といったところですかね?

 

 

 

 

トラブルシューティングと注意点

 

・上手く動作しない場合

もし上手く動作しない場合は公式のフォーラム(英語)で誰かに質問するのをお薦めします。

僕も上記のLEDが光らない時に写真付きで質問したらわりとすぐに誰かが教えてくれました。

Thanks for Mutable-Instruments Community! 😀

 

http://www.mutable-instruments.net/forum/

 

 

 

・パーツがぶっ壊れた!場合

部品の中にはあまりハンダで熱し続けると壊れてしまうものがあります。

もしパーツを昇天させてしまったら、、BOM(Bill of materials、部品表)が公開されているので同じ値の部品を買いましょう。基盤が折れてしまったらもうどうしようもないですがw、同じ値の部品と執念さえあればまあなんとかなると思います。

 

 

部品の中には向きのあるものがあります。

このキットの中のダイオードや一部のコンデンサには+かーかの向き(極性)があるものがあります。

例えばこのコントロール基盤の組み立て手順の中で「polarized」と強調してあるものは向きがあるので向きをよく確認して取り付けましょう。

逆に「not polarized」と書かれているのは向きを気にしなくていいようです。

 

またICやICソケットも取り付ける向きがあるので基盤に書いてある向きを参考に正しい向きに取り付けましょう。

 

 

またmutable-instrumentsの回路図やPCBをGitHubで公開している中に拡張子が「.brd」「.sch」というファイルがあります。これらは基本フリーウェアの回路図とPCBデータを作成するEagleという基盤製作用のCADでこのデーターを最終的にガーバーデータとして出力させて、P.comなどの基盤制作業者に渡せば基盤を以外と簡単に個人で沢山作る事が可能です。

(基盤を個人で作るには道具を揃えたり、エッチングという作業の工程で地球環境に良くない廃液がでてやっかいなのであまりおすすめできません)

このEagleの使い方を参考書などでマスターすれば、インターネットで何かのエフェクターやシンセサイザーの回路図を入手してそれを奇麗に作ったりできます。(根性が必要w)

 

たとえばこのTR-909のクローンなんかはそそりますよねー。(本物より安く作れるかも?)

 

 

最後に以下に初心者向けの電子工作に参考になるリンクを貼っておきます。

向き不向きも確かにあるかもしれませんが、僕は「ハンダ付けは俺には無理だーorz」と最初から諦めている人は損をしていると思います。

僕も小学校の頃はギターを弾く人は「きっとお金持ちの家のボンボンで小さい頃から練習してるんだろうなぁ。。家はお金持ちじゃないから無理だーorz」と決めつけていたのですが、中学校の吹奏楽部の部室でクラシックギターを試しに弾いてみたら「意外と金もかからなそうだし楽しいじゃん!」と自分の新しい扉が開けました。

それと同じく思い込みでハンダ付けを出来ない決めつけている人は損をしていると思うのです。

ちょっとハンダ付けが出来れば何も電子楽器だけでなくギターのピックアップの交換や高品質で自分が望む長さのオーディオケーブルの自作など色々と確実に世界が広がるはずです。

 

はんだも周りに教えてくれる人がいなければ下記のハンダづけカフェやハッカースペース、国内各所のFablabに行けばなんとかなると思いますよ。

 

 

この記事をきっかけに何か自作系の電子楽器に興味を持って頂けると嬉しいですが、

ハンダはとても熱くなり怪我や火災の原因となる事がありますので充分気を付けてください!

Mutable-InstrumentsにもDisclaimer(免責事項)として注意書きがありますが、

当記事は、何らかのトラブルや損失・損害等につきましては一切責任を問わないものとします

 

 

 

 

 

初心者向け参考リンク↓

 

 

DIYの電子工作プロジェクトを始めよう! @ライフハッカー【日本語】(良い記事!)

 

How to Solder 

 

 

 

はんだづけカフェ

 

ハッカースペースリスト

 

Fablab

 

 

 

・国内の電子キット&部品の老舗

秋月電子

 

千石電子

 

 

海外のDIY系の有名なサイト

sparkfun

 

Adafruit

 

instructables

 

 

 

 

36年目の僕というソフトウェア

とうとう今日の2012年12月12日で36歳になってしまいました。

 36年前の寒い雪の降る日に生まれ、両親の「人に篤く、歴史に名を残して欲しい」との思いから僕は篤史と名付けられました。

 よく自分自身を見つめ直そうとする時、僕は「子供の頃の自分は今の自分をみてどう思うだろうか?喜ぶだろうか?悲しむだろうか?」と自分自身に問う事があります。

この歳で結婚もしてないし子供もいないから少し悲しむかもしれません。

けど、これまで「この世にまだ無い音を作る」つまり音楽を原動力としてこれまで走り続けて来ました。

うっかり入学しまった制御工学部も「電子楽器を作る」という原動力が無かったらきっと卒業は出来なかったと思います。

その為にDSPやデジタル電子回路などを学んできました。

 卒業後は主に組み込み業界で働いて来ましたが、音に全く関わりのない事が多くて全身全霊を込められませんでした(笑)

その業界では色々なプログラミング言語やEagle、Altium DesignerなどECADの使い方も学ばせて頂いたので決して無駄ではありません。

 

2005〜2006年辺りにAbleton Liveに出会ってから、僕の音楽人生はガラリと変わった気がします。

現在ではご存知の様にMax4Liveの普及の為に日本語チュートリアルを無償で公開したり、まだ公開してませんが秘密裏にAbleton LiveのInstrument Rackをチューンアップしたり、MaxやopenFrameworksの学習など楽曲作成以外にも音をコアとした様々な行動をしています。

来年中にはあるブランド(名前と中身はまだ秘密w)を立ち上げるべく現在朝早起きしてドットインストールCodecademyで色々な事を日々学んでいます。また最近では英語とやる気さえあればKhanacademyなどで寄付は求めていますが基本無料で数学や物理、プログラミングなどを学べるサイトも現れて来ているので、お金を取る大学はこれ以上のものを提供できなければいずれは淘汰されるでしょう。

 また3Dプリンタの登場により近い将来、誰もが作りたい物がを作り販売する製造の民主化(Democratization of Manufacturing)の時代が訪れると僕は思います。

 

僕の場合は全ては音の為に作りたいものを作る為にこれまでもこれからも楽曲制作と同時進行で走り続けます。

 

ついでに今回は誕生日なので現時点で革命を起こす為の必要な機材つまり物欲を思い切りぶちまけたいと思います(笑)

 

まずは何と言ってもMPC Renaissanceでしょう。

昔、MPC2000を使っててMPCのダイレクトに音に触れるあの感覚と出音が大好きでした。

MPCの略は記憶が確かならば「MIDI Production Center」から「Music Production Center」に変わり今回「Music Production Controller」に変わり完全にソフトウェアベースとなったのでAKAIのソフトウェアに対する自信を僕は感じます。

 ライバル機としてはNative InstrumentsのMaschineシリーズがあり僕も夏に特売してたMaschine Mikroを入手したのですがこれが予想以上に素晴らしく現在ではAbletonと同時に常に起動している状態です。

特売の後にMaschine MK2が出てクロスグレードは出来ないらしいので若干腹が立ちましたがw、どうせ売っても二束三文だろうしこうなったらMPCStuffなどの改造パーツで改造しまくってショートカットを体に覚えさせて愛しまくろうと思います(笑)

 

 

次はARTURIAのMinibruteが欲しいです。

特にBrute FactorとSteiner-Parker filterというレアなフィルターを搭載している点が気になります。

 

 

 

 

ElektronのOctatrack&Analog4もかなり気になります。

ElektronにはSID Stationに楽器屋で出会ってから何か運命的なものを感じています。

 

 

 

あとはBuchlaとEMSはいつか必ず欲しいですねー。

特にbuchlaは機能も素晴らしいですがなんてったって見た目が可愛い!

フルモジュラーというとオタク臭がプンプンしそうですがw、そこにこういうポップなデザインを適用した点はシンセサイザーのデザインとしてとても大事だと僕は思います。

これを使いこなしている女の子がいたらかなり結婚したいです(笑)

 200e_patchcord_360px

 

 

 

可愛いと言えばTeenage EngineeringのOP-1もとても可愛くて素晴らしい。

 機能が優れているのは勿論デザインも優れているというのはどの分野にも大事な事だと僕は思います。

しかもこのTeenage EngineeringはツマミなどのCADデータを公開しユーザーが好きな様に改造できるのです!

おそらく日本の多くの大企業に欠けている点はこの辺りのセンスと懐の広さだと僕は思います。

 

 

 

 

 

 

ソフトウェアで必要な物としてはCycling74のGENというMaxの拡張ソフトウェアが1サンプル単位で処理を出来るらしいので結構気になっています。

 

 

 

 あとはなるべく忘れる様にしているのですがPropellerheadのReasonはどうしても気になってしまいますw

 

 

 

 

以上、思いっきりぶちまけました。

もしこれらを提供してくれる足長おじさんがいたらご連絡くださいw

必ず!必ず!素晴らしい結果を出す事を約束します!

 

【蔵出し】Sherman Filter Bankの治し方/Repair Log of Sherman Filter Bank

※AppleのiDiskが終わる様なので、旧サイト(mekayama Lab)の自分的には重要な記事をこちらにインポートして行こうと思います。 この記事はFilter Bankが壊れた時に根性で治したログです。 FBが壊れた時の参考になればと思います。

Write at 2009.1

俺が愛すべき名機、Sherman Filterbankを使い始めて約10年が過ぎた。

I began to use  great and lovely instruments the Sherman Filterbank about ten years ago. 

もはやそれは体の一部だと言っても大袈裟ではない。

It is not exaggerated any longer even if it is said that it is a segment of the body. 

しかし、FB1は12月に壊れてしまった。

But, FB1 has broken in December. 

入力のトリガーが光っているのにADSRが反応しないと言う症状だ。

FB1’s ADSR did not work!

pastedGraphic

俺はFB1が壊れてとても悲しいという事をHerman Gillisにメールした。

I E-mailed Herman the thing of very sadness for FB1 to break. 

Herman からの返信で、とても有り難い事にFB1を修理出来る事を知った!

Fortunately I learned that I can repair the FB1 by reply from him. 

Herman が言うには「半田ごてのスキルがあれば修理するのは難しく無いよ。壊れたツマミを探して置き換えればほとんどの場合、治るよ。詳しくはFB2の英語のマニュアルに書いてあるよ。」だそうだ!

 

Herman said “It is not so difficult to repair, if you have some soldering skills.First you must seek for the bad potmeter. And you shoud replace them. Look in the Fb2 manual (www.sherman.be manuals) chapter troubleshooting, it are the same pots as in Fb1”

確かに英語のマニュアルにはその事が書かれていた。日本語のマニュアルにはそんな事書いてない!

Exactly,that things were written in English FB2 manual.But that things were not written in Japanese manual. What a negligent distributor it is!

FBのツマミには20kΩ (FM,AM,Freq1&2)1MΩ (A,D,S,R,A,R,Reso1&2) とミドルクリック付きのデュアル100KΩの三種類があり、1個あたり1ユーロだそうだ。

20k Ohm potentiometer (FM,AM,Freq1&2), 1M Ohm potentiometer(A,D,S,R,A,R,Reso1&2), and 100K Dual with middle click potentiometer are used in FB. 1 potentiometer is 1 euro.

Herman が言うには「オーバーホールする為にの全てのツマミを置き換えるのは基盤にダメージを与えるのでお薦めしない。壊れているツマミのみを置き換える事を推奨する」との事なので、俺は必要な分だけ注文した。

 

Herman said “I would really not advice to replace all potmeters, it wil damage the baord too much, and is not useful.Only replace the broken potmeters.” I ordered a necessary number. 

そして届きました!

And, it reached !

 pastedGraphic3

これが20KΩ

This is 20K.

pastedGraphic4

これが1MΩ

This is 1M .

pastedGraphic5

これが 100K Dual with middle click。足が6つある。

This is 100K Dual with middle click. 6 Pin.

 pastedGraphic5

そして今回、使った道具はハンダ吸い取り系のツール、ドライバー、半田ごてのみです。

I used solder remover,soldering iron and screw driver for repairring FB1.

pastedGraphic6

最初にツマミを外しました。ツマミを外すとタバコのヤニでかなり汚れているのがわかったので、後で組み立てる時に掃除する事にします(笑)

First,I removed knobs. Panel is dirty. I will clean after.

pastedGraphic7

そして分解したらこんな感じになってました。

Then , I open it.

pastedGraphic8

Attack ツマミを取り外した状態。結局、A,D,S,RInputを置き換えました。

This picture is removed Attack potentiometer. After all, I replaced A,D,S,R and Input Trim. 

 pastedGraphic9

 

 

 

取り外す時にハンダがまだ完全に取りきれてなかったり、パネル側にもハンダが付いていたりとトラップがあったりw(パターンがとれそうになった)、ツマミ自体がとても熱くてマイナスドライバーかプライヤーでハンダゴテをあてながらコジコジしたので、外されたツマミは悲惨な事に(笑)

Hermanが「基盤にダメージを与えるのでお薦めしない。」と言っていた意味がよく分かりました。

 

 

焦らずにゆっくりじっくり外しましょう。

Be careful at removing potentiometers. Slowly,Slowly. 

pastedGraphic10

 pastedGraphic11

A,D,S,Rを順番に外して新品と交換する度にオーディオ入力してEnvelopeが動作するかテストしましたが、動作しなかったので、しばし悩んだ末、Input Trimを交換してテストしたら一発で動作しました。

 

 

結局、Input Trimだけ交換すればよかったのかも(笑)。嗚呼、ちゃんとしたテスター買わなきゃな。

I replaced A,D,S,R,Input Trim after all. I tested like this. 

Envelope  was reborn !!

パネルの汚れを取りながら、組み立てて完成!俺のFB1は新品同様に生まれ変わりました!

Then I cleaned panel and assemble.

Finally,My Lovely FB1 was reborn!!!

pastedGraphic12

Very thanks Herman Gillis !!

http://www.sherman.be/

 

 

追記@2012.6 : Filter Bankユーザーの為にちょっとしたものをこっそり用意しています。それはまだ秘密!

Force Dual Feedback System

それはやく12年前位でしょうか、僕は酔っ払いながらギターの接続をあれこれ試していました。

まるでモジュラーシンセのパッチの接続実験をエフェクターで行なっている感じであれやこれやと繋いだり接続順を変えたりして、どうやったらこの世にまだない音ができるかを常々考えていました(今でもかわりませんがw)

 

そしてある日、小型のミニミキサーと出力をパラアウトできる端子を使い、強引に入力側に戻してやる事により、太い発振音が得られるシステムを考案しました。

最近、そのシステムが書いてあるスケッチブックを発見し、やく12年ぶりにそのシステムを復活させました。

システムの接続図は以下の様な接続になります。

 

Dual-Feedbacks.numbers

 ↑接続図

 

IMG_0246

 ↑実際の配線の様子

 

IMG_0248

↑ミニミキサーはこの様なものがいいでしょう。

 

入力に強引に戻す手段はDD-3のダイレクトアウトを使うか、最終出力にモノラル信号を分岐出来る端子を使ってミキサーに戻してやります。

このミニミキサーのDD-3からのDry,Wetラインからの戻りを開閉するだけでも面白いブーミーな音がしますし、Fuzz,SmallStoneを間にかますともっと面白い音がします。

Dry&Fuzz,Dry,SmallStone,Dry Open, Wet, Open, Wet&Small Stone

今の所、FUZZやフェイザーを僕は試しましたが他のエフェクトをかましてやると他にも面白い効果が得られるかも知れません。

 

 

ただし、この接続はエフェクターの寿命を縮めるかもしれませんので、冒険したくない方はやめておいた方が懸命かもしれません。

壊れたとしても僕は一切責任を負いません。あくまで自己責任で。

 

KORGそれは愛

今日、KORGの創業者である加藤孟氏が亡くなられました。 僕のシンセサイザー道はKORGのMS-20から始まったのでとてもショックです。 MS-20に出会うまではギターとRolandのDD-3と変態的なエフェクトの接続で僕の耳の刺激的な音に対する欲望(当ブログでは「音欲」と呼ぶ事にする)を満たしていましたが、それでは飽き足らずにMore!音変態を目指して日々スケッチブック片手に考えたりしていました。 そんな時本屋でサウンド&レコーディングの「シンセはエフェクターだ!!」みたいな特集をみて「何だと!!」と速攻で買いその特集でMS-20という音を加工しまくれるシンセサイザーがある事を知りました。 キーボーディストには申し訳ないですが学生だった僕はそれまでシンセサイザーはドリームシアターの様なプログレなオナニーをする為だけに存在する物だと勝手に思い込んでおりました(笑) MS-20のポテンシャルの高さを思い知って一日中ドラムマシンをF-Vコンバータにぶっ込んで初めてシンセサイザーだけの「太陽の祭り」という楽曲を作りました。(もうカセットが無くなった) RolandやYAMAHAの音質がトラックに馴染み易いハイファイな感じの気持いい音に対して、KORGの音質は僕の中ではAKAIの音に近い暖かくて太くて気持いい音がする様な気がします。 その後はER-1というアナログ感が最高に気持いいドラムマシンやKaoss Padという革新的なエフェクターや2000年になって世間がミレニアムという単語を使いまくっていたあの頃にはMS-2000に出会いました。

色々なKORGの製品を使いましたが、KORGの製品を使っていて僕は開発者の製品に対する暑苦しい程の「愛」を感じて使う度に好きになります。
シンセサイザーと出会って本当に良かった! 日本にKORGがあって良かった! 愛それはKORG。 KORGそれは愛。 KORGが無かったらMS-20も無かったし僕とシンセサイザーとの出会いはもう少し遅れていたでしょう。 加藤孟氏がKORGという素晴らしい楽器メーカーを立ち上げてくれた事に心から感謝し、ご冥福をお祈り申し上げます。

2011年3月

参考:
MS-20はこんな音↓

 

ER-1はこんな音↓

 

 

MS-2000はこんな音↓

 

慣れたら相当素敵かもしれない音楽インターフェース


Airpianoという慣れたら相当素敵かもしれない音楽インターフェースを発見しました。

とりあえずAirpianoを使った演奏を観てみて下さい。

楽曲もいいセンスしてますが映像の冒頭に”All sound played live”って書いてあります!

鍵盤とテルミンを合体させたような感じですね。

ウェブサイトによるとOpen Sound Controlに対応している様です。

ジョー・ハミルトン女史が解説している動画はこちら↓

これに近いものだとContinuum FingerboardEigenharpなんかが近いんじゃないでしょうか?

どれも次世代の音楽インターフェースだと思います。

3つの中だとこのAirpianoが一番修得が大変そうですが、オーディエンスから見た視覚的な動きは一番大きくて楽器の事を余りしらない人でも「何か得体の知れない楽器を演奏している!」という衝撃があるんではないでしょうか?

ライブのステージでMIDIのツマミとかを回していても、見ている側からだと人によっては「うつむいてチマチマ何かしている」と思われたり、ライブ演奏後に「今日のDJよかったよ!」ととか言われる可能性がありますが、これだったら確実に素人にも「今日のライブ良かったよ!」って言われるはずです(笑)

気になるのは値段ですね。まだ販売はしてないようですがContinuum FingerboardEigenharpもお値段高めなので、ひょっとしたら高いかもしれません。

Airpiano 詳細↓

http://www.airpiano.de/

http://www.youtube.com/user/johamiltongown