「Review」カテゴリーアーカイブ

NewSonicArtsレビューその01- NewSonicArtsの製品のOverviewとFreestyleの使い方

NewSonicArtsの製品概要

今回はNewsonicartsの4つの製品の概要とFreeStyleの使い方について説明しようと思います。最近の僕の場合はソフトの機能やキーコマンドを覚えたり頭の中を整理するためにMindnote ProでMindmapを作る事が多いです。

\"OverviewMap\"

PDFリンク

Fleestyleの概要

Freestyleは以下の様な画面でVST Plug-Inを視覚的に表示し音源をレイヤーしたりAbleton LiveのInstrument Rackに近く8つのマクロにアサインしたり出来るソフトウェアです。

\"Freestyle\"

以下のVice, Grantie, NUANCEは次回以降にじっくりと説明しようと思いますがとりあえずデモをダウンロードしてFactory Libraryを探検するのも勿論面白いですが、Samplerを理解する上でギターや声を録音したりしたものや自分が慣れ親しんだ音声をぶっ込んでみるとより理解が深まると思います。

VICEの概要

Viceはループファイルを簡単でかつ超強力に加工できるサンプラーです。
超強力なので次回じっくりと紹介したいと思います。

\"Vice\"

Grantieの概要

Grantieはオーガニックなテキスチャやサウンドスケープなどの音色を作る事に優れたグラニュラーシンセサイザーです。

\"Vice\"

NUANCEの概要

NuanceはUIを見て勘の良い方はわかるかもしれませんがLiveのDrum RackやNIのMaschineに近くドラムだけでなく様々な楽器を鳴らす事が出来るVICEやGrantieと比べて一番スタンダードでクリエイディブなサンプラーです。

\"Nuance\"

Fleestyleの使い方

HardwareのSynthやEffectは音も良いし何を持っているかが一目瞭然ですが、SoftwareのSynthやEffectに比べて高かったり、移動も大変だったりします。
それに比べてSoftware SynthやEffectはかさばらないですし可搬性にもすぐれていますが、「Mac/PCに何が入っているか?」を忘れてしまいます…。
もしかしたらインターネットを通じてフリーウェアのSoftsynthやEffectをダウンロードして全く使ってないという方もいるんではないでしょうか?
以下はフリーウェアでも十分素晴らしいシンセサイザーとViceなどを組み合わせた例です

以前にAbleton Liveでそれを解消する方法を書きましたが、このFleestyleはもっと視覚的にインストールされているプラグインを把握できてかつ組み合わせて音源をレイヤーしたりできます。

誰でも実行しやすい様にOpensourceのDEXEDとフリーウェアのSynth,PG-8xをFreestyleをスタンドアローンモードでレイヤーし、それぞれにエフェクターをインサートしてLiveのInstrument Rackの様にマクロのアサインをする方法などをGifアニメーションで説明します。

まずは新規プロジェクトの作成はメニューからResetまたはMacだと[⌘ + N]で作成し作業効率を高める為にブラウザで★マーク(お気に入り)をつけておくと上の★を押した時に以下のGifの様な感じでお気に入りだけを表示させられるので便利です。

そしてブラウザーからドラッグ&ドロップするだけでレイヤーする事ができます。

DexedtとPG-8Xの音色はPad系にしてPad系の音にAlexhiltonのゲートをかけてみると

アサインはAbleton Liveと比較して見ると慣れている方はすぐにわかるかとおもいますが、わらからない方の為にアップロードが終わらないので以下の画像を参考に○で囲まれたLボタンでLearnモードにしてこの例だとDexedやSynth1のCutoffツマミなどを触るだけでアサインされます。

以下がAbleton LiveのInstument RackでLiveユーザーは直ぐに分かるとおもいます。逆に言えばLogicX,ProTools、CubaseユーザーはLiveのDevice Rackの恩恵を受けられる


今後追加してほしい機能はLiveでは以下の様に押した鍵盤のキーのレンジやヴェロシティなどを以下の様に簡単に均等に分割したり、分割した後で音階を変えると滑らかに違うインストゥルメントを変えたりできればもっと便利だと思いました。


僕はLive、LogicXで曲を作る以外にNine Inch Nailsもステージで使用しているMainstage3を起動してMacを楽器として演奏するのもとても好きなのですが、このFreestyleはMacだけでなくWindowsでもPlug-InとしてもStand Aloneとしても使えるのでフリーウェアや有料のソフトシンセやエフェクトをお気に入りの組み合わせで組み合わせて演奏できるのでWindowsユーザーには朗報だと思います。

以下はMainstage2の頃のNINの動画なのでMainstage3ではRewireをオフにして使える様になり(やっと!)、彼らはGuitarやModular Synthを使うので更にExpert Sleepersなどを使って工夫してCV/Gateを吐き出しているかもしれませんが、このFleestyleではWindowsでも使えると言う事でMainstage3を使えないWindowsユーザーにとっては超朗報では無いでしょうか?

Nine Inch Nails working with Mainstage

今後は幾つか機能要望やバグレポートがあったらフィードバックしていこうと思ってますが元Native insturmentsでMaschineなどを手がけた James Walker-Hall氏によるNewSonicArts社はまだ誕生したばかりなので今のうちに触っておけば機能が複雑になる前に覚えられるのでオススメです。

国内ではHookUp様が取り扱い開始し、Beatcloudから購入可能です!

NewSonicArts(英語)

James Walker-Hall氏のインタビュー
では次回はおそらくRexファイルでAudio Loopを編集するよりもPowerfulなVICEについてじっくりと書こうと思います。

Massive AttackのRemix IOSアプリ

 Massive AttackがFantomというiOS Appsリリースしました!

内臓音源でリアルタイムにRemix出来るアプリです。

FantomはiPhoneのモーションセンサー、カメラ、日時やさらにAppleWatchを持っている場合は心拍数をもとにリアルタイムにリミックスされるiOSアプリです。

基本フリーで勘のいい方ならばすぐわかると思いますが英語がわからない方のために一応書いておきます。 

 Fantomを起動すると幾つかアプリケーションがiPhoneの内臓のモーションセンサー、カメラ、日時の情報とAppleWatchを持っている場合は以下の画像のようにその情報にアクセスさせるかを初回に求めてきます。

これは心拍数の情報にアクセスさせるかを求める画面なので心拍数を測定できるものがあればAcceptを押してください。

IMG 6315

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

こちらは日時と場所の情報をアプリケーションに使わせるかを求めてくる画面でこちらは僕はAcceptを押しました。

 
IMG 6316

 

 

こちらはカメラからの情報を求めてくる画面でこちらも僕はAcceptを押しました。

IMG 6317

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうすると以下の4つの音源を選べるのでどれかを選びます。

Screen322x572  1

 

 

そうすると以下のようなレントゲン写真の画像が現れます。

Personalの部分を押します。Originalの部分は現在はまだ使えない様でおそらくApp-In-Purchaseの形式で提供させるのではないかと思います。

IMG 6318 2

 

 

 

 

 

 

 

そうすると以下の様な画面になりレコーディングボタンを押してカメラやモーションなどの情報をもとにリアルタイムにリミックスができる様になります!

Screen322x572 2

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 

いくつか先週末に実験してみました!
 
 
 

 

この様な感じで 屋内と屋外の自販機の前で遊んでみました。 

時計をしない駄目な性分というかつけると気になってしょうがないのですがApple Watchが欲しくなりました。

僕はMassive AttackBjörkThe Chemical BrothersColdcut BT にとても影響を受け世の中でメディアアートやインタラクティブアートが今ほど認知される前からNTT ICCによく足を運んだり、今ではAuduinoやRaspberry PIや関連書籍が沢山ありますが静岡大学の長嶋陽一先生やIRCAMの赤松先生の影響で色々なセンサーや学習をしつづけて今日に至ります。僕に影響を与えたMassive AttackやBjörkなどは音楽的な才能は勿論ですが芸術やテクノロジーにも精通しています。決して丸投げしたりしないで今回紹介したFantomやBjörkのiOS Appなどもきっと一緒に開発者と創意工夫しながら開発したのだと思います。僕は億万長者では無いので自分で作るべく学び続けたいと思います。

Ableton Live9.5とPush2レビュー その壱

こんにちは!おはようございます!

エレクト浪人です!
 
Ableton Live 9.5Push2、そしてiPadアプリや他のAbleton Liveユーザーと簡単に同期できるLinkが先日に発表になりおそらく僕のブログを購読している方は興奮していると思います。何より素晴らしいのはPush1ユーザ向けに下取りプログラムが用意されており、下取りされたPush1は整備され中古として子供向けの音楽教育機関に提供されるという点です。

かつてE-MUのサンプラーやDigidesignの頃のProToolsの様な既存ユーザーに優しかったプログラムを思い出しましたが子供の音楽教育向けに整備された中古を提供するという素晴らしい

さっそく4日に下取りプログラムで10日ほどでUPSで届きました。

Native InstrumentsはMachineもどんどん新しいのが出るのにそういったプログラムはないので僕はMaschine Mikro Mk1を使ってますがそういったプログラムが用意されない限りは値段関係なくMikro Mk1だけで十分だと今の所は考えております…。

 

9.5の新機能の僕が特に嬉しいポイント

フィルターが新しくなった!

Filter

 

 
 
 
 
 
AutoFilter、Simpler、Sampler、Operatorにアナログモデリングの現在では入手が困難なシンセマニア歓喜の色々なフィルターが搭載されています!

Simplerが劇的に進化した!

触ってみればすぐわかると思いますが進化しすぎで驚きました。

 

SimplerNew

 

 

もっと新機能を詳しく知りたい場合はAbletonのサイトの新機能のページかAbsynthなどのSoft SynthやHard Synth、Ableton関連の記事を沢山書かれているMark Mohesr氏のサイトのModulateThisのこの記事に9.5のオンラインで閲覧と作成ができるマインドマップがとてもわかりやすいので見てみるのをおすすめします。

また初心者の方や他社のDAWから乗り換えて使い方や機能がわからない方やキーボードコマンドを自分の頭の中で整理したい場合には自分なりのマインドマップを作成してみる事をオススメします。

僕もキーボードコマンドを覚えたい時やシンセサイザーやプラグインで持っていないものや実は似たようなプラグインを持っていた事を発見する際や主に音楽的な用途で使っています。

オンラインで共同で編集できるものや色々なマインドマップのアプリケーションがありますが僕はMac,iPadで使えるMind Note ProがマップをMacとiPad間でiCloud経由で使用していますが結構便利ですよ。

https://mindnode.com/

 

Push2のPush1に比べて特に嬉しかったポイント

 

  • ブラウザがPush1よりとにかくサクサク!

Push1の時はMIDI TrackにAdd Deviceを押してブラウザが表示されるまでちょっと待たされ思い付いたアイデアを形にする流れが若干途切れてしまい僕のMacBookProの限界かな?と思い込んでいたのですが、Push2になりMIDIトラックを作成して【Add Device】や【Browse】を押した時のレスポンスが速くてなって僕はまずそこに感動しました。

以下はMIDIトラックを作成して【Add Device】を押してブラウズができるまでの体感速度です。これは是非楽器屋さんで体感してみて欲しいです。

以下はAnalogをLoadボタンを押すまでの表示です。 

 
 

ディスプレイが見やすくカラフルでとてもわくわくする!

ディスプレイがTeenage Engineering OP-1などでも使われているOLEDというタイプのディスプレイでとても見やすくかつ以下のAnalogやOperatorの波形やフィルターのタイプなどMacの画面を見ないでPush2をわくわくしながら触れます。

 
 
以下はOperatorをあえてDX7っぽい感じにする為にトラックの色を緑にしてみました。
なんとOperatorのUser波形がニコニコマークで可愛くて楽しくてMacやWindowsの画面で触るよりも数倍楽しく感じました。
 
 
 
Drum RackでのStep Seqでの打ち込みはPush1に慣れている方なら以下の様にすぐに打ち込む事ができます!
Step Seqのノートを押しっぱなしで各ノートの長さ、ナッジ、ベロシティを変えられる機能はPush1の時と変わらずに便利な機能だと思います。
 

新しくなったSimplerでサンプルを加工してみる!

 

空のSimplerをMIDIトラックにロードしてそこにサンプルをロードしてみる。
 
 
 
今回はPackの中のBeat Selection by SampleMagicというLive PackのドラムループをSimplerにLoadしました。
 

 

 
 
以下のディスプレイの波形表示の右上でmodeをClassic、One Shot、Slicingモードを切り替えます。
 
 
以下がSimplerのSlicing ModeでSensitivityの%によってスライスされる数が変わり叩けるパットの数が変わっていく様です。
Drum Rackの64Pad Modeに似ていますね。【Layout】ボタンを押すとDrum RackのStep Sequence モードみたいになりました。 
 

以上が月曜日に到着して夜更かしまたは朝一でAbleton Push 2をマニュアルも特に読まないでわかったことです。

意外に長くなっていまいました(笑)
 
Push1ユーザーはもちろんの事、昔のAKAI MPCシリーズやelectribe、ハードウェアシンセサイザーに慣れたら水を得た魚の様に演奏出来る方にはPush2になってからPush1よりもOLEDディスプレイの表示やボタンもPush1の時は正直言うととても慣れるまでは表示の文字がアダプタをつけている状態でも見えにくですが、そこも改善されました。
 
ただOLEDはアダプター無しでも動作しますが当然のことながらとても暗いので是非アダプタを付けている状態がベストです。
僕は鎌倉や藤沢の竹林のあるお寺でiPad Air2とKORG Gadgetなどをお寺でサウンドスケッチしているので、もしアダプタではなくモバイルバッテリー的なおすすめのものがあったら、この記事のコメント欄もしくは Twitterで @mekayama まで教えてください。
 
 
とにかく楽器屋でOP-1を触ったときの様なハードならではの楽しさで、僕も本当はそうですがハードに夢中になって作る人にはPush2はストレスもほとんど無いので、Push1よりもさらに楽器感が強くなったので夢中になれます。
  
おかげでDubspotのTraktorのDJのオンラインスクールの宿題やら出さなきゃいけないのがはかどらない週でした (笑)
 
 
 
 

Ableton Liveユーザー視点でのMeeblip Anode Limited Edition レビュー

ここに来られる多くの方はOpenSourceSoftwareだけでなくOpenSourceHardwareというものをご存知かも知れません。

Ayah Bdeir(アヤ・ブデール)女史FounderでありCEOであり、コンクリートブロックやLEGO以来の組み合わせるという点で電気回路やセンサーなどを組み合わせて子供でも簡単に面白いものができるLittlebitsOpenSourceHardwareとしてGithubに公開されてます

 

Littlebitsって何?という方はこちらのアヤ・ブデール女史のTEDを見ればどの位の革命的なのかがわかると思います。

僕はAyah Bdeir女史やAdafruit IndustriesLimor “Ladyada” Fried女史の様なGeekで才能に溢れた女性がこの日本には少ない事が残念でなりません。

おそらくマスメディアが「リケジョ」などセンスのない言葉で特別扱いしたり男性の比率が多い大学や職場などにいる男性が無意識で物珍しい目で扱ったりしているのも原因の一つだと僕は思います。テクノロジーやプログラミングなど好奇心旺盛で向学心が強く才能あふれる人間に性別は関係ないと思います。

 

 

また他のOpenSourceHardwareで有名なものは芸術系の学生さんにも簡単にプログラミングやプロトタイピングを可能にしてくれるArduinoを始め、Mutable Instumentsの様々なシンセサイザーなどもGitHubで公開するなど例を挙げるとキリが無いほどOpenSourceHardwareの革命が起きています。

 

 

さて前置きが長くなってしまいましたが、その一つでMeeblipという海外メディアCDM(CreateDigitalMusic)の方達が中心となって作られた、OpenSourceHardwareHackableのベースシンセサイザーのMeeblip Anodeのオシャレな白いLimited Editionが現在$139.95で限定販売中です。

 

9月19日現在では残り僅かの様です。

 

限定という言葉に弱いのでゲットしましたw

 

僕が8月にオーダーした時点では

本体 :$139.95 USD

送料(USPSトラッキング付き): $9.95 USD

合計 : $149.90 USD

 

 

IMG 5183

 

 

これは組み立て済みでアダプターも付属していました。

 

 

IMG 5186

 

 背面はStereo Mini jackとMIDI Set Button、Power ON/OFFスイッチとMIDI INPUTがあります。

 

 

 

音はWaveTable音源でかなりエグ〜イ音がします。

 

 
KORG electribe2とセッション
 

今日は連休なので割と大きめの音でelectribe2からノートをMeeblip Anode LEに送りTweekingして見ました!

 

 

 

Ableton Liveからの便利な鳴らし方とMeeblip Anode用のMaxForLiveデバイス

既に御存知の方もいると思いますが外部ハードウェアをAbleton Liveで一番簡単に慣らすにはExternal Instrumentを使うと便利です。

Ext

またMaxForLive.comにMeeblip AnodeをLiveからコントロールするデバイスも幾つかあります。

でも折角なのでMeeblip Anode LEの白色に合わせたデバイスを自作してみようかと思ってます。

 

 

Device1

 

 

Device2

 
 
まとめ

このオシャレな限定版をゲット出来なくてもケースを3Dプリンターで自分の好みの色で作ったり、今後長く使ってて壊れてしまってもOpenSourceHardwareなので修理できたり(根性さえあれば)出来るのもいいですね。

特にMaxForLiveやAbleton Live内臓の音源、ソフトウェアシンセサイザーは使ったことがあるけどハードウェアシンセサイザーをちょっと使ってみたいけど大きいしお金も無いという学生さんや移動が多いでハードシンセ移動中に使いたい場合にオススメなのではないかと思いました。
 
 

 

 

909day

今日は9月9日、台風でバイクからブリトーが飛んでいきそうになりましたがダンスミュージックや電子楽器が好きな人は「909TR-909」が連想してRolandから復活したTR-8で909の音を出して曲を作っている方がいるかも知れません。

 

RolandからAIRAシリーズとしてTR-8,TB-3などが復活する前は高価な中古のオリジナルか色々なクローンの909,808,303を買うか、

今回紹介するD16のソフトウェア版の909,808,303などを選択していました。

 

 

D16の音源を整理すると

 

DRUMAZON = TR-909

 

 Drumazon 7 Drumazon TR909

 

NEPHETON = TR-808

Nepheton 3 Nepheton TR 808

 

 

 

PHOSCYON = TB-303

 

Phoscyon 1 Phoscyon

 

 

NITHONAT = TR-606

 

Nithonat 5 Nithonat

 

 

といった感じでどれも発音しずらいので僕はDrumRack+MaxForLiveデバイスでコントロールできるようにしたものを使っています。

デバイスラック化したDrumazonの名前を909とか慣れるまで名前を変えたりしてみるとわかりやすいです。

 

 D16 Set D16 Set 3

 

 

モノラルシンセのSH-101をマルチティンバーにしてエフェクトや機能を満載にしたLuSH-101もついでに使って遊んでみました。

 

LuSH 101 13 LuSH 101

 

 

 どれもマルチアウトに対応しているので試しにTR-808のリムとカウベルをマルチアウトしてわかりやすいエフェクトをかけてみました。

まずNEPHETONの出力先を決めておきます。

 

Nepheton 3 Nepheton TR 808 2

 

パラアウトしたい分だけAudioTrackを作りそのトラックのMonitorをINにしてパラアウトしたい音源の音を選択します。

ソロにして再生して聞きながら選ぶとわかりやすいです。

 

 D16 Set D16 Set

 

 今回上記で説明したプロジェクトはSpliceにアップロードして置いたので是非落として遊んでみてください。

 

またD16がオリジナルのハードウェアと彼らが作ったソフトウェアの比較動画にて音を確認できるのでまだ持ってない方は参考にしてみてください。

 

またBeatmatchから909のグルーブが配布されているのでグルーブを抽出して適用したりするといいかもしれません。

 

 

 

Diego Stocco氏のビデオシリーズとImpulse Response集の紹介

僕が尊敬するサウンドデナイナーDiego Stocco氏はEric Persing氏とともにSpectranics Omnisphereの音色を作った事で有名で、Spectranicsファンにはおなじみかもしれません。

OmnisphereにはDiego Stocco氏が古いピアノを燃やした音が入っています。

The Burning Piano

Diego Stocco – The Burning Piano from Diego Stocco on Vimeo.

僕はこの動画を見た時、とても衝撃を受けました。

二度と出会えない音、とてもレアな音をいかに録音し音楽として再構築するかの重要性を教えられました。

僕はその後、彼のサウンドデザインの手法に虜になり、以下の様な自然の木や盆栽、砂などで彼が楽曲を作っている映像に釘付けになりました。

これを見ればディエゴ大先生の凄さがわかるはずです!

Music From A Bonsai

Diego Stocco – Music From A Bonsai from Diego Stocco on Vimeo.

Music From A Tree

Diego Stocco – Music From A Tree from Diego Stocco on Vimeo.

彼の発想力や演奏力も素晴らしいですが、きっとマイクやプリアンプなどにも鍵があると思い、怖いもの知らずの僕はTwitterで彼に色々な質問をし、彼と素晴らしいマイクを出しているRode社に色々と教えて頂きました。

Rode社によると彼はRode NT4, ペアのNT5、ピエゾマイク、マイクプリにはAPI500を使っているそうで、今年に入って僕もNT4を使い始めました。

NT4を導入して少しずつ色々な音を録音していますが、これまで頑丈なダイナミックマイクShure SM58で録音した音と違いとても立体的で使える音になりました。

これを様々なDAWで再構築したり、iZotope iRisで様々な音色を作ったりと可能性が広がりました。

そしてそのDiego Stocco大先生が

FFS01 // Rhythmic Processing($9.99)

FFS02 // Convolution Processing($9.99)

の2本のビデオ教材と

FFS Rhythmic Convolutions($29.99)

という200種類のImpulse Response集を販売しました。

彼の公式サイトでGumroadかPaypal経由で入手できます。

公式サイト:

http://www.diegostocco.com/

http://www.diegostocco.com/introducing-feedforward-sounds-series/

最近本人に日本語で紹介してくれとメールで頼まれまして、僕はとても尊敬している大先生なのでこのビデオシリーズを紹介しない訳にはいきません!

FFS01 // Rhythmic Processing

FFS01 // Rhythmic Processing 紹介動画

この動画ではアコースティックギターをドラムステックで叩いて録音したサウンドをAbleton LiveのTrackからReturn Trackに送りReturn Track内でギターの音を加工してバスドラ、スネア、ハイハットの作り方などを作成する手順を紹介しています。

実際に動画を見ながら見よう見まねで試してみたらとかなり勉強になりました。

FFS02 // Convolution Processing

Convolution は日本語では畳み込み(畳み込み積分)と言われ音声ではシュミレーションではないリアルなリバーブの音が欲しい時によくつかわれます。

まだまだ修行が足りないのか数学や専門的な言葉抜きで説明するのが難しいのですが、簡単に言うと入力信号に教会やホールなどで測定した音(インパルスレスポンス)で味付けをする事で入力された音をその空間で鳴らしている様な音が得られます。

(畳み込みの計算はリアルタイムに膨大な計算をする為にDAW内で沢山使うとコンピュータが重くなったりDAWが落ちてしまうこともあるので使い過ぎに注意ですw)

この畳み込み処理をFFS02の動画内ではKORG WAVEDRUMや無機質なシンセサウンドにMax For Live製のConvolution Reverb/Proでもっと積極的に音作りに使いオーガニックで奥行きのある雰囲気のサウンドを付加する手法を解説しています。

動画内ではConvolution Reverb/Proを使用していますが、Logic内蔵のSpace DesignerやWAVESのIR-1やiZotope Trash2のCONVOLVEユニットでもインパルス応答が読み込めるので似たような事が出来るかと思います。

FFS02 紹介動画

FFA01&02の動画の中では以下のプラグインが使用されていました:

Ableton 内蔵のEQ8,Gate,Comp,AutoFilter,Saturator,Erosion

QuickQuakのPitchwheel

FLUX IRCAM Tools Bitter Sweet(無料)

Artificialaudio QUARZ (89ドル)

Sound Toysのプラグイン(これは僕はまだ持ってないのでLive内蔵のものと置き換えて実験しました)

③ FFS Rhythmic Convolutions

FFS Rhythmic Convolutionsは動画ではなくディエゴ大先生がリズムの処理の為に作った200種類のオリジナルインパルスレスポンスのコレクションで石や木、金属などを叩いたり擦ったりした特徴的な音が収録されています。

以下の様にインパルスレスポンスが保存してある場所をPLACESに追加しておくとドラッグ&ドロップでConvolution Reverb/Proに追加しやすいのでおすすめです。

Rythmic Convolution test 2 Rythmic Convolution test

使い方は以下の動画を参考にしてください。

FFS // Rhythmic Convolutions // DEMO

このインパルスレスポンス集とFFS02で学んだ手法を使って少し実験してみました。

以下が何もしていない無機質なドラムとベースです。

以下がConvolution Processingをしてみた音です。

無機質なドラムとベースがシネマティックになったと思います。

すごく勉強になったので今後の続編が出る事を期待しています。

目指せPusher!その弐:9.0.5の追加点とオススメLive Pack

目指せPusher 2

どうもエレクト浪人でございます。

昨日、Live 9.0.5がリリースされました。

今回はVer 9.0.5で追加された点とPushと一緒に使うととても便利なSonicFactionのライブパックをご紹介したいと思います。

・特筆すべき追加点

まずPushで「Add Track」を押した後に「Browse」ボタンで音源のデバイスをロードするわけですが、以前は内蔵のCore Libraryのみで、インストールしたライブパックや自分でInstrument Rackにした市販のプラグインなどはこの画面からは追加できなかったのですが、この「Places」の追加によってライブパック、自作のInstrument Rackもこの画面からロードできるようになりました!

僕は市販のプラグインも使いやすくRack化したり、サンプリングして自作したSamplerなどが膨大にあるのでこれはとても嬉しいです=3

 IMG_1118

このようにインストールされたライブパック、User Libraryなどが確認できます。

IMG_1119

IMG_1118

勘で色々と触ってみたのですが、どうやら以下のボタンでフォルダ内に入ったり上の階層に戻ったりする事が出来るようです。

IMG_1120-2

以下はPushのみでSugerBytesCyclopをロードした状態です。

 Cyclop_1-Cyclop

•Pushと一緒に使う便利なオススメのLive Pack

SonicFactionのライブパックがとてもお薦めです。

特に付属のM4Lデバイスのシーケンサーがすごーく良く出来ています。

Pushでは初期状態だとDrumはStepシーケンサーが使えますが、音程を持つシンセサイザーなどはステップシーケンサーでメロディを打ち込む事ができません。

ところがこのSonicFactionのM4Lのデバイスはそれができるのです!!

http://www.sonicfaction.com/evIlFish.html

evilFish303という名前を聞くとシンセサイザーに詳しい方はすぐに察しがつくでしょう。

そうです!あのRolandの歴史的名器のTB-303をチューナップしたdevilFishをLivePac化されたものです。

Live1

付属のシーケンサーは以前はLaunchpad,APC40に対応していましたが今回バージョンアップされてPushにも対応しました!

 Manual-1

実際に触ってみると本当にとても使いやすくて良く出来ています。

あらためてMax for Liveの可能性を感じました。

このシーケンサーと改造版303の音源が付いて$20ってのはとてもお買い得だと僕は思います。

ちょっとだけサウンドスケッチを作ってみました。

ではまた次回!

目指せPusher!その壱 : First Impression 〜 Drum、メロディ打ち込み

読者の方々はAbleton PushをLaunch Padのツマミ付きのものを期待している方もいるかもしれません。

実際に触るとすぐわかるのですが、Launch Padのツマミ付きのものを期待して触ると確かに重くて大きいです。

しかし僕は逆に好印象受けました。

 

MPCなど丈夫な頼れるAKAIとの共同開発しただけあり、非常にしっかりとした作りです。

例えるならギターやバイクの様に「長く使える相棒」といった印象を受けました。

故・X-japanのHIDE氏が ギターは叩いても引きずってでも付いてきてくれるぐらいでないといけないと言っていたのを思い出します。

このPushもそのぐらいの頑丈さがある感じで安心感を感じました。

ギターのストラップを付けるのもあり?かもしれないと思いました。

IMG_0845

左側にはタッチストリップがありここをスライドさせることによりAbletonでシンセなどを演奏している時はピッチベンドになり、

Drum Rackの時はタッチストリップを上下させる事でドラムのオーバービューを簡単に移動させる事ができます!

さすがAbleton純正!

Push-Sketch-Ver0.1-Push-Sketch-Ver0.1

このAbleton Pushは「ゼロからのソング作成」という問題を解決する新しいインストゥルメントというコンセプトなので、以下の様な空のプロジェクトの状態から実際にMacを触らないでPushのみで打ち込んでみましょう。

Push-Sketch-Ver0.1-Push-Sketch-Ver0.1-2

まず以下の「Add Track」ボタンを押します。

IMG_0852

「Add Track」ボタンを押しっぱなしで液晶にAudio、Midi、Returnのどのトラックを作るかを聞いて来るのでここではMIDIの下の緑色に光っているボタンを押しましょう。

IMG_0880

そうすると以下の様に空の状態のMIDIトラックが追加されます。

EmptyMIDI

まだ空のMIDIトラックなのでPushの状態を確認すると「まだデバイスが何もないよー。Browseボタン押してデバイス追加してねー。」と言っています。

IMG_0882

ではPush様の言うとおりに右上のBrowseボタンを押してみます。

IMG_0883

すると液晶は以下の様にInstrument RackDrumRackなどやAbleton内蔵の音源が選択出来るようになり、

今回はDrum Rackの808を選択して緑色の決定ボタンを押します。

IMG_0854-1

そうすると以下の様にDrum Rackが追加されました!

画面の状態をみるとわかる様にスワップモードになっているので違うキットを選んで決定ボタンを押してやればサクサクと変えられる事ができます。

と、ここまで来ましたが全くマニュアルを読んでおりません。

長年の勘だけで使っています。

こういう勘だけで操作出来るのはAbleton Liveと同じ感じですね。

Push-Sketch-Ver0.1-Push-Sketch-Ver0.1-1-1

では右下の「Note」ボタンを押すと、

 IMG_NoteButton

以下の様な表示になり、上側がステップシーケンサー、左下がDrum Rackのパッド左下がクリップの小節数を表示します。

IMG_0887

打ち込む手順としては以下の動画の様にDrum Rackのパッドを選択して上側のステップシーケンサーでノートを打ち込みます。

(音無し)

そうするとAbleton Liveでもこの様に打ち込まれているのが確認できます。

Push-Sketch-Ver0.1-Push-Sketch-Ver0.1-3-21

ではLive9のセッションオートメーションを使ってタムのピッチを録音してみます。

以下の様にAutomationボタンをオンにして録音状態にします。

IMG_0891

Tomのパッドを選択し以下のPitchのツマミを回ししてやると

IMG_0892

このように書き込まれました!

 Push-Sketch-Ver0.1-Push-Sketch-Ver0.1-4-2

https://soundcloud.com/mekayama/808-tompitchup

ではここからアレンジしたいのでこのクリップを複製したいと思います。

このSessionボタンを押すと、

IMG_0895

この様にセッションビューと同じくクリップが1つある状態の表示になるのでDuplicateボタンを押して複製すると、

 IMG_0896

この様に複製されます。

Push-Sketch-Ver0.1-Push-Sketch-Ver0.1-3

 ここから先程と同じくAdd TrackボタンでMIDIトラックを追加し今度はメロディを打ち込んでみましょう。

今回はCollisionをロードしてみました。

 IMG_0898

今回はMPCなどにも搭載されているRepeatボタンを押して16分音符をベタで入力してみました。

 IMG_0903

そしてCollisionのレゾネーターのTuneをこの様に上昇させたオートメーションを書き込んでみました。

Push-Sketch-Ver0.1-Push-Sketch-Ver0.1-6

といった感じでミニマルっぽい感じのループが出来ました。

これにもっと色々とトラックを追加したりセンド&リターンなどでミキシングしたりすればそれなりの曲が出来ると思います。

このノートモードにはScaleボタンでMajor,minor,ドリアンなどなど色々なスケールが適用出来るのですがそれに関してはまた次回に書きたいと思います。

近年、「ハイブリッドな楽器」つまり音源はソフトウェアで専用のコントローラーが付くArturia社のLabolatryシリーズ、ローランド方式で打ち込むタイプのドラムマシンのSparkやそれとは相対的なMPCライクなNIのMaschineシリーズ、そしてMPC本家のAKAIからMPC Renaissanceとハイブリッドな楽器が続々と登場して来ていますが、Ableton Pushもそれに近い「ハイブリッドな感覚」が味わえました。

つまりこのPushの操作に慣れてしまえばあまりMacの画面を見なくてもトラック制作がある程度行なえると思います。

Ableton LiveはDAWですがそれと同時に楽しい楽器であるとこのPushによって再認識しました。

Arturia mini Lab

MiniLab

Native Instruments Maschineシリーズ

 MASCHINE_black_white_L

AK039_6

AKAI MPC Renessance

またこの様なPushとiPadによるハイブリッドなコントローラーの組み合わせもありなんではないでしょうか?

下の画像はPushLemurのAbleton Analog用のテンプレートの組み合わせです。

IMG_0848

また早速、Ableton Pushのフォーラムが出来ていますので入手された方は是非行ってみてはいかがでしょう?

このフォーラムによるとプログラミング言語のPythonがわかればこのPushをもっと自分好みにカスタマイズ出来るようです。

個人的にとてもリスペクトしている友人のフランスの認定トレーナーのJulien byle(protofuse)氏はさっそくPythonを使ってハックしたようです。

 僕は正直プログラミングは好きではありません(笑)

しかし音楽の為なら割と頑張れるのでドットインストールのPython入門をじっくりゆっくりと勉強してみようかなと思いました。