今回はPushで【Add Track】【Add Track】ボタンを押した後に【Browse】ボタンを押すとLive内蔵のインストゥルメントやエフェクトをブラウスしてロードできますが、それを有償/無償のプラグインもロードしやすいようにする技を書きます。
せっかく有償/無償のプラグインやMaxForLiveデバイスをインターネットからダウンロードしてインストールしてもインストールした事を忘れてしまう事が僕はたまにあります(笑)
なので僕はそれを回避する為にプラグインをインストゥルメントラック/オーディオエフェクトラック化していまいます。
【下準備:ラック化しておく】
今回は誰でも試せる様に僕が愛してやまないTALのNoiseMakerのAudioUnit版をラック化してみます。
以下のようにまずMIDIトラックにロードします。
そして右クリックでグループを選択すると、
以下のようにインストゥルメントラックが作成されます。
ここでPushのツマミもしくはAbleton Live対応のコントローラー(Novation Launch Controlなど)でサードパーティ製のプラグインのパラメータを調整しやすい様にマクロにアサインしておくと便利です。
しかしデバイスパラメータの展開ボタンを押すと、
アサインしたいパラメーターが無い場合があります。
そういう場合は以下のようにプラグイン本体をレンチマークのボタンを押して表示させて、Configureボタンを押してボタンが緑色の状態にします。
Configureボタンが緑色の状態でプラグインの頻繁に調整したいパラメーターのツマミをさわるとそのスライダーが以下の様に追加されます。
そして以下の様にMapボタンか右クリックでPushやLive対応のコントローラーで操作しやすいようにアサインしたり、インストゥルメントラックのタイトルを自分がわかりやすい様にしたりマクロのツマミをカラフルにしてわかりやすく作業を楽しくするのをおすすめします。
【本題:Pushでブラウスしやすいようにする工夫】
準備編で作成したインストゥルメントは僕の場合は以下の場所のどっちかに保存してます。
/Users/ユーザー名/Documents/Live 9 User Library/User Library/Presets/Instruments/Instrument Rack
または
/Users/ユーザー名/Documents/Live 9 User Library/User Library/Instruments/Instrument Rack
今回僕は「/User Library/Presets/Instruments/Instrument Rack」の下に以下の様にお気に入りのベース音などを保存してみました。
そしてPushで【Add Track】ボタンを押し液晶の次の画面で【midi】を選択して空のMIDIトラックを作成すると、
「No Devices Press [Browse] to add a device」と液晶に出るので【Browse】ボタンを押しPushのツマミを回して/User Library/Presets/Instruments/Instrument Rackの場所をブラウスすると作成したフォルダが以下の様に見えました。
もっと深い階層に入るイン&アウトボタンを押すと以下の様に上の画像で保存したプリセットが表示され一番右のボタンを押すとロードされ、その後に緑だったボタンが黄色に変わるのでそれを押すと次々に音色をブラウスすることができます。
↑イン&アウトボタンでさらに深い階層にはいると、先程ほぞんした音色が確認できました。
さらにもっともっと見つけやすくして素早くお気に入りのソフトシンセやエフェクトをロードする為にはLive8ではお気に入りのフォルダーの場所が3つまでしか登録出来なかったのに対して、Live9からはお気に入りの場所を好きなだけ(無制限かは不明)Placesに追加出来るので、以下の様に好きなメーカーやお気に入りのインストゥルメントやエフェクトフォルダを作ればもっと見つけやすく素早くロードできます。
若干、フォルダの中がカオスなので見せるのが恥ずかしいですが、僕のPLACESに追加しているフォルダーは以下の画像の様な感じです。
「 _#FavInstrument」とか「 _#MyFavEffect」とか僕が名前の頭に付けているのはMacのFinderで色のラベルを付けて任意に並べ替えられますが、Liveのブラウザーはそれが出来ないので任意の順番で好きな様に並べ替える為の工夫です(Liveが警告を出しますがw)。
この名前の頭に記号を付ける技はAKAIやYAMAHAのハードウェアサンプラーを使っている時に思いつきました。
DAW以外にも役に立つ場合があるかもしれません。(Windowsヘビーユーザーには当たり前かもしれなかったらすみませんw)
この状態をPushのブラウザで表示させると以下の様になりもっともっとアクセスがしやすくなります。
またPushでは日本語表示には対応していないので日本語で名付けたものは「????」となるので英語で自分がわかりやすい名前にするのが無難でしょう。
Pushで内蔵/サードパーティ問わずサクサクと音色を変えられる感覚はやった人にしかわからないと思いますが、NIのMaschine+KOMPLETEでロードする感覚に近いような気がします。
またMabelton Audioという方がArturia、Alchemy、U-he、Sylenth1などの超膨大な内蔵のプリセット(たぶん千個以上?)を1つ1つラック化してPushからブラウス出来る様にしたファイルを9ドル程で販売しています。
試しにArturia V collection用のを購入してみましたが確かに快適にArturiaのシンセの膨大なプリセットをロードできます。
Ableton Liveのラックは内蔵/サードパーティ問わず好きな組み合わせでまとめてマクロのアサイン方法によってもっと便利な使い方がありますが、それはまた後日に書きたいと思います。
では Happy Pushing!
おまけ↓:お薦めのフリーウェア
http://sourceforge.net/projects/mda-vst/
http://mda.smartelectronix.com/
http://www.soundhack.com/freeware/