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Diego Stocco氏のビデオシリーズとImpulse Response集の紹介

僕が尊敬するサウンドデナイナーDiego Stocco氏はEric Persing氏とともにSpectranics Omnisphereの音色を作った事で有名で、Spectranicsファンにはおなじみかもしれません。

OmnisphereにはDiego Stocco氏が古いピアノを燃やした音が入っています。

The Burning Piano

Diego Stocco – The Burning Piano from Diego Stocco on Vimeo.

僕はこの動画を見た時、とても衝撃を受けました。

二度と出会えない音、とてもレアな音をいかに録音し音楽として再構築するかの重要性を教えられました。

僕はその後、彼のサウンドデザインの手法に虜になり、以下の様な自然の木や盆栽、砂などで彼が楽曲を作っている映像に釘付けになりました。

これを見ればディエゴ大先生の凄さがわかるはずです!

Music From A Bonsai

Diego Stocco – Music From A Bonsai from Diego Stocco on Vimeo.

Music From A Tree

Diego Stocco – Music From A Tree from Diego Stocco on Vimeo.

彼の発想力や演奏力も素晴らしいですが、きっとマイクやプリアンプなどにも鍵があると思い、怖いもの知らずの僕はTwitterで彼に色々な質問をし、彼と素晴らしいマイクを出しているRode社に色々と教えて頂きました。

Rode社によると彼はRode NT4, ペアのNT5、ピエゾマイク、マイクプリにはAPI500を使っているそうで、今年に入って僕もNT4を使い始めました。

NT4を導入して少しずつ色々な音を録音していますが、これまで頑丈なダイナミックマイクShure SM58で録音した音と違いとても立体的で使える音になりました。

これを様々なDAWで再構築したり、iZotope iRisで様々な音色を作ったりと可能性が広がりました。

そしてそのDiego Stocco大先生が

FFS01 // Rhythmic Processing($9.99)

FFS02 // Convolution Processing($9.99)

の2本のビデオ教材と

FFS Rhythmic Convolutions($29.99)

という200種類のImpulse Response集を販売しました。

彼の公式サイトでGumroadかPaypal経由で入手できます。

公式サイト:

http://www.diegostocco.com/

http://www.diegostocco.com/introducing-feedforward-sounds-series/

最近本人に日本語で紹介してくれとメールで頼まれまして、僕はとても尊敬している大先生なのでこのビデオシリーズを紹介しない訳にはいきません!

FFS01 // Rhythmic Processing

FFS01 // Rhythmic Processing 紹介動画

この動画ではアコースティックギターをドラムステックで叩いて録音したサウンドをAbleton LiveのTrackからReturn Trackに送りReturn Track内でギターの音を加工してバスドラ、スネア、ハイハットの作り方などを作成する手順を紹介しています。

実際に動画を見ながら見よう見まねで試してみたらとかなり勉強になりました。

FFS02 // Convolution Processing

Convolution は日本語では畳み込み(畳み込み積分)と言われ音声ではシュミレーションではないリアルなリバーブの音が欲しい時によくつかわれます。

まだまだ修行が足りないのか数学や専門的な言葉抜きで説明するのが難しいのですが、簡単に言うと入力信号に教会やホールなどで測定した音(インパルスレスポンス)で味付けをする事で入力された音をその空間で鳴らしている様な音が得られます。

(畳み込みの計算はリアルタイムに膨大な計算をする為にDAW内で沢山使うとコンピュータが重くなったりDAWが落ちてしまうこともあるので使い過ぎに注意ですw)

この畳み込み処理をFFS02の動画内ではKORG WAVEDRUMや無機質なシンセサウンドにMax For Live製のConvolution Reverb/Proでもっと積極的に音作りに使いオーガニックで奥行きのある雰囲気のサウンドを付加する手法を解説しています。

動画内ではConvolution Reverb/Proを使用していますが、Logic内蔵のSpace DesignerやWAVESのIR-1やiZotope Trash2のCONVOLVEユニットでもインパルス応答が読み込めるので似たような事が出来るかと思います。

FFS02 紹介動画

FFA01&02の動画の中では以下のプラグインが使用されていました:

Ableton 内蔵のEQ8,Gate,Comp,AutoFilter,Saturator,Erosion

QuickQuakのPitchwheel

FLUX IRCAM Tools Bitter Sweet(無料)

Artificialaudio QUARZ (89ドル)

Sound Toysのプラグイン(これは僕はまだ持ってないのでLive内蔵のものと置き換えて実験しました)

③ FFS Rhythmic Convolutions

FFS Rhythmic Convolutionsは動画ではなくディエゴ大先生がリズムの処理の為に作った200種類のオリジナルインパルスレスポンスのコレクションで石や木、金属などを叩いたり擦ったりした特徴的な音が収録されています。

以下の様にインパルスレスポンスが保存してある場所をPLACESに追加しておくとドラッグ&ドロップでConvolution Reverb/Proに追加しやすいのでおすすめです。

Rythmic Convolution test 2 Rythmic Convolution test

使い方は以下の動画を参考にしてください。

FFS // Rhythmic Convolutions // DEMO

このインパルスレスポンス集とFFS02で学んだ手法を使って少し実験してみました。

以下が何もしていない無機質なドラムとベースです。

以下がConvolution Processingをしてみた音です。

無機質なドラムとベースがシネマティックになったと思います。

すごく勉強になったので今後の続編が出る事を期待しています。